即席麺特集

粉類 2022.09.30
即席麺特集

 即席麺市場は回復基調となっている。6月に大手メーカーが価格改定を実施したことで、6~7月と売上げを落としたが、8月は前年を上回って推移し、9月も8月の勢いが続き、需要期の秋冬に向けて、さらに活性化を図っていく。6月の値上げは、原材料の小麦粉の大幅な価格引き上げに加え、資材やエネルギーなどさまざまなコストが上がっていることから、改定に踏み切った。企業の健全な成長に向けた収益の獲得として、重要な値上げとなっている。店頭の新価格への切り替えはおおむねスムーズに進んでいるようだ。新価格に対して消費者は敏感に反応しているという。中でも100円台から200円台や、200円台から300円台というような値上げとなった商品への買い控えが大きかったようだ。「実際には50~80円程度の上昇が100円以上上がった印象を受けている」(メーカー関係者)ことが要因だ。一方で、200円前半だったものが200円後半の値段となった商品などは、堅調な売上げだったという。(久保喜寛)