7月6日。今日はサラダ記念日
7月6日はサラダ記念日。歌人の俵万智が下記の代表作を発表したことに由来する。 『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
日本における野菜生食の歴史は短い
日本には明治時代、欧米諸国との外交が始まるとともに、サラダに使用される野菜も伝わってきた。レタス、キャベツ、トマトなどの野菜は、横浜開港から4年後の1863年には栽培されていたという記録がある。それらの野菜は横浜の外国商館の人々にサラダとして提供するため、外国人が農園の監督を行った生食できる野菜だったと考えられる。
ジャーナリスト・村井弦斎の「食道楽(くいどうらく)」(1903年)には、「フレンチソース」の作り方の記載があり、野菜のサラダに和えるのに良いと添えられている。
そこに書かれている作り方と材料から、セミセパレートのフレンチドレッシングと判断されるが、当時の日本では生野菜は一般に食べられておらず、外国商館の人々以外に日本海軍や外国商館と付き合いのある日本人など、ごく限られた人々が食べていただけである。
生食できる野菜が広まったのは終戦後である。それは、日本に進駐した連合国軍総司令部の指導により、国内で清浄野菜として生産され、一般市場にも広が っていった。
1958(昭和33)年には、キユーピー フレンチドレッシング(赤)が国産初のドレッシングとして発売された。
昔から日本人は、食卓で豆腐やおひたし、漬物などの食材や料理に醤油をかけていたため、液状のドレッシングを皿に盛られた生野菜にかけることは受け入れられやすかったようだ。
(日本出版制作センター『早わかり 食の歴史書Hand Book』より 編集部にて一部表現を変更)