今日は何の日

9月15日。今日はひじきの日

9月15日は三重県ひじき協同組合が制定したひじきの日。9月15日は旧敬老の日で、制定にあたってはミネラルや食物繊維が豊富なひじきを食べて健康に長生きをしてほしいという願いが込められたという。

水産加工 今日のキーワード: ひじき

ひじきは太平洋沿岸の広い地域で漁獲されているものの、国内流通量の7割は韓国産

ヒバマタ目ホンダワラ科の海藻で、葉が乏しく気胞(浮き)と枝の区別が不明瞭なため、ヒジキ属とされたこともあったが、 現在はホンダワラ属の一種として扱われる。多年生であるが、夏季には直立体が流失し、座のみが越夏する。国内では北海道南部から沖縄まで広く分布する。 ふつう葉は成長にともない減るが、沖縄産は多く残る。本州中北部の日本海沿岸ではほとんど生育せず、それ以外の産地では 多少とも漁獲され、北海道から沖縄まで10,000t前後の漁獲量がある。主産地は、長崎(五島ひじき、対馬ひじき)、千葉(房州ひじき)、三重(伊勢ひじき)、 大分(姫島ひじきなど)、愛媛、 和歌山などで、すべて天然物である。このほか、韓国(全羅南道)産と中国(浙江省、福建省)産の養殖物が流通し、韓国産が国内流通量の七割前後を占めるが、生産の変動が国内相場に影響を与え、近年は中国産も増えている。ヒジキは生炊き(天日乾燥を経ない)、あるいは天日で乾燥させてから蒸煮(伊勢方式)またはボイル(房州方式)したものを熱風乾燥し、異物除去して出荷している。(株)山忠は連続的に蒸煮するノンドリップ蒸煮製法を導入した。なお、長ひじきはヒジキの主軸の部分、芽ひじき(米ひじき)は小枝の部分である。近年、南日本ではアイゴなど植食性魚類による食害が激化して、減産傾向の産地も少なくないが、磯掃除や移植、養殖試験などにより漁獲改善を試みている地域もある。

(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:東京海洋大学大学院 藤田大介 ))

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