11月4日。今日はユネスコ憲章記念日
1946年11月4日、ユネスコ憲章が発効して国連教育科学文化機関(ユネスコ)が創設された。ユネスコは2013年12月に和食を無形文化遺産として登録している。
和食におけるスープ、味噌汁
現在の味噌汁の原型になったのは、鎌倉時代の武士の食事の一汁一菜としてであり、当時の食生活で栄養を補給する役割を果たしたが、庶民の食事に組み 込まれたのは室町時代になってからといわれる。それまでは、粒を残したままで調味料兼たん白質補給として味噌を食したものが、鎌倉時代を経て禅寺で味噌をすることが考案された。このことによって味噌が調理素材としての幅が広がり、味噌汁の発生につながったという。当時、味噌は手前味噌の語があるように自家製であり、年間に一人あたり一斗(18.039L)の大豆が消費されていたとのことである。そして現代にいたるまで、家庭に根づいた食事として味噌汁は、 日本全国で地方の特色を生かして摂食されてきた。まさに和食におけるスープの役割をはたしてきたものである。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:理研ビタミン株式会社 田中真也))