12月18日。今日は納めの観音
12月18日は1年最後の観音菩薩の縁日がある日。観世音菩薩を祀る寺社には多くの参拝者が訪れる。
水沢観音の門前に店が並ぶ水沢うどん
群馬県は比較的良質の小麦がとれ、太打ちの上州うどん、今日ではお切り込みうどんとしてよく知られている関東のうどんの産地である。その代表的なうどんが、 榛名(はるな)山麓の水沢観音の門前に店が軒を並べ食べさせてくれる水沢うどんである。ただし、太い上州うどん・お切り込みうどんを正統派とすると、これはやや細ぶりの異端なうどんといってもよい。
水沢うどんは、古くから伝わる技法を守り、練った生地を一晩ねかせてから細く切り、めん線を竿につるして半日戸外で干す。できあがったうどんはやや透けてみえ、コシの強いのが特色である。 これは生地の練り方や当地の水質などによるものと考えられている。山菜をつけて食べるのが一般的で、ゴマだれなどを添えることもある。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:全国乾麺協同組合連合会 安藤剛久))