2月25日。今日はエビスの日
2月25日はサッポロビール株式会社が制定したエビスの日。1980年2月25日にエビスビールが初めて発売されたことに由来する。
ビールの語源
ビールは古代バビロニアではシカリといった。このシカリがヘブライ語ではシェケール(濃い酒)となり、ギリシャ語ではシケラ(甘い酒)となる。ホメロスの「イーリアス」にはキューケイオー(混ぜ粥)というものが出てくるが、これは粥といっても飲みものといったもので、元来はビールではなかったかといわれている。
ケルト人(ガリア人)はローマ時代、フランス地方に住んでいたが、ローマ人は彼らの飲むビールをセルボワーズとよんでいた。これはスペイン語のセルヴェーサ、ポルトガル語のセルヴェージャと同じく、ラテン語のセレビシア(ケレスのヴィシア、生命力)に由来する。ケルト人は自分たちの言葉ではアルーとかエウルといっていたようである。これはエール同様「植物のしぼり汁」の意味で、苦味や渋味をもつ植物を加えた飲料を指していたといわれる。オイルも同じ系統の言葉である。
ビールという言葉はゲルマン語のベオレ、つまり穀物からきたといわれている。どうやらこれが現在のビールの語源といえるのかもしれない。 ロシア語ではビールのことをビーヴォという。“飲む”のビート、“酒類、飲料”のビートョの古語ビーヴァトに関係があるようである。今もつくられるクワスはパンを砕いて水に入れ、発酵させたものである。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:秋山裕一 ))