災害食特集2024
災害食は、頻発する自然災害の中でも1月の能登半島地震を契機に、人々の防災意識は一気に高まり、専業メーカーの売上げは大きく拡大。供給が受注に追いつかない状態もあったが、直近では少し落ち着いてきた。(佐藤路登世)
-
◆災害食特集:進化する商品、拡大する市場 災害多発で外部環境も変化
総合 2024.08.05災害食は、頻発する自然災害の中でも1月の能登半島地震を契機に、人々の防災意識は一気に高まり、専業メーカーの売上げは大きく拡大。供給が受注に追いつかない状態もあったが、直近では少し落ち着いてきた。尾西食品で1月以降は過去最高売上げを更新。アルファー食品…続きを読む
-
災害食特集:国立健康・栄養研究所 坪山宜代氏 日本の災害食が世界基準に
総合 2024.08.05◇国立健康・栄養研究所国際災害栄養研究室・坪山宜代室長 自然災害が多いわが国で長年、ノウハウを構築してきた災害食の品質基準が、国際標準(ISO)となる日も近い。国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所国際栄養情報センター国際災…続きを読む
-
災害食特集:世田谷区、防災カタログギフトを全世帯に配布 ポイント付き
総合 2024.08.05東京都世田谷区は8月から、全区民92万人を対象に、世帯ごとに防災カタログギフトを配布し、1人当たり3000円相当のポイントを付与。水や非常用食料、簡易トイレなど、カタログに掲載した在宅避難に役立つ食料品や防災グッズのうち、好みの商品に引き換える取り組…続きを読む
-
災害食特集:災害食学会 品質など認証制度
総合 2024.08.05日本災害食認証は、日本災害食学会が、品質や保存性、衛生管理体制など、一定の基準を満たした食品を認証する制度で、認証された商品はロゴマークを使用することが可能、パンフレットやホームページなどに記載することもできる。 同制度の目的は、自助・共助・公助に…続きを読む
-
災害食特集:尾西食品 「レンジ+」の動き良好
農産加工 2024.08.05尾西食品は、非常食アルファ化米最大手企業として、能登半島地震発震後、農林水産省の要請で30万食の商品を供給するなど、社会的役割を果たしている。最近では、東京都内で、発生後に災害食や防災グッズを配布するのではなく、事前に準備してもらおうと、全世帯に防災…続きを読む
-
災害食特集:アルファー食品 非常時の健康にも配慮
調味 2024.08.05アルファ化米中心に加工米飯の製造・販売を行うアルファー食品は、長期保存食に注力し、今年に入って30~40%増(金額ベース)で推移している。商品は、全品特定原材料など(アレルギー物質)28品目不使用の食物アレルギーに対応。非常時の健康にも配慮した「安心…続きを読む
-
災害食特集:サタケ 「ななこめっつ」着実に
農産加工 2024.08.05精米関連機器最大手のサタケは、コメの加工技術を生かし、社会的要請の高い非常食用乾燥米飯「マジックライス」ブランドを展開している。進化系として22年、保存期間を従来の5年から7年に延長し、調理時間も15分から7分に短縮した「ななこめっつ」シリーズを発売…続きを読む
-
災害食特集:キユーピー 介護食取り入れ備蓄を
総合 2024.08.05キユーピーは98年に日本で初めて市販用介護食を上市。99年にシリーズ名を「やさしい献立」に統一し、レトルトおかず、同米飯、とろみ剤、パウチゼリー飲料などを総合的に展開するトップブランドとして今日まで市場をリードし続けている。 この間、嚥下(えんげ)…続きを読む
-
災害食特集:はくばく レトルトがゆ順調拡大
農産加工 2024.08.05はくばくのレトルトおかゆブランド「暮らしのおかゆ」シリーズは、「白がゆ」「梅がゆ」「玉子がゆ」「紅鮭がゆ」に、雑穀系の「もち麦」「五穀」「発芽玄米」を併せ7品をラインアップ。おかゆの食シーンが、体調の悪い時から日常食へと広がる中、順調に拡大している。…続きを読む
-
災害食特集:アイリスオーヤマ アルファ化米や缶詰も
農産加工 2024.08.05アイリスオーヤマの食品事業は、東日本大震災の被災地支援と農業復興への貢献を目指し13年に参入、飲料水と精米・パックご飯中心に、災害時のライフラインとなる商品を展開している。防災意識の高まりを受け21年、宮城県角田工場で自社生産の「低温製法アルファ化米…続きを読む
-
災害食特集:川商フーズ 「コンビーフ」有用訴求
びん・缶詰 2024.08.05川商フーズは、主力商品「ノザキのコンビーフ」を、災害時に頼る食品の中でも栄養価や食べやすさなどの面で優れた課題解決になり得るとして、その有用性をあらためてアピールしている。 平時に比べ食事の回数や量が制限される中でも1個(80g)当たり16g以上の…続きを読む