食品ニューテクノロジー研究会講演:東京農工大学グローバルイノベーション研究院・田中綾教授
2型糖尿病モデルとして最も頻繁に使用されるdbマウスは、4~5週齢で肥満傾向を示し、血糖値が上昇する。このマウスに酪酸菌培養液(Reblood)を投与したところ、明らかに多尿症状が改善しているのがわかる(写真(右))
●「酪酸菌Clostridium butyricum M II-588株を用いた糖尿病対策資材の開発」東京農工大学グローバルイノベーション研究院・田中綾教授
糖尿病とは血糖値が高くなる慢性疾患で、インスリンの作用が不十分になることで引き起こされる。糖尿病の症状としては、多飲多尿、異常な喉の渇き、体重減少などが知られている。糖尿病には大きく分けて1型と2型に分類され、1型糖尿病は膵臓(すいぞう)のインスリンを出す膵臓のベータ細胞が壊されてしまう病気で