寒天特集2025

◆寒天特集:「天屋日和」に「草不足」の暗雲 韓国産テングサ枯渇高騰

終盤戦に入った長野県茅野市の角寒天製造。「天屋日和」で順調に進むが、原藻の不足と高騰が暗い影を落とす

終盤戦に入った長野県茅野市の角寒天製造。「天屋日和」で順調に進むが、原藻の不足と高騰が暗い影を落とす

伊那食品工業の原藻倉庫

伊那食品工業の原藻倉庫

韓国産の激減で揺れる寒天用テングサ科原藻

韓国産の激減で揺れる寒天用テングサ科原藻

 冬場の天然製造が追い込みを迎えている寒天業界。2024~25年シーズンは、寒天の元になるところてんを自然の冷気と日当たりで凍結乾燥させる伝統製法に適した「天屋日和」に恵まれ、順調な製造が続いている。「寒天の里」長野県茅野市で200年近い歴史を持つ角寒天づくりの現場では、「良品第一」を合言葉に従業員が早朝から作業に汗を流している。
 一方で、厳しさを増す原料事情が、特に伝統的地場産業の角寒天、細寒天業界にとっての死活問題になりつつある。寒天は紅藻類の海

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