ワケありの盛り付け:1号店の端材を活用 角煮丼を別盛りにして定食に
「角煮丼屋くろしろ」は、豚ばら肉を15~18時間かけて仕込み、箸で縦に割れるほど軟らかく仕上げた角煮がウリの店。
約200g(茹でたあと)の角煮の塊がド~ンとのった角煮丼は、見た目も食べ応えも圧巻だ。「角煮丼屋くろしろ 端なれ」はその2号店。
「本店で提供している角煮丼は、豚ばらの原木を仕入れて成形していますが、その際に大量の端材が出ます。端材はショウガ焼きなどにして、スタッフのまかないで消費していましたが、さすがに食べ飽きたという声が…(笑)。そこで、端材を2次利用した角煮丼を作ることにしました」と若井直也店主。
店名が「離れ」ではなく、「端なれ」になっているのは、それが理由。フードロス削減の取り組みにもなる、“SDGs”なメニューというわけだ。調理法や味は本店とほぼ同じだが、価格を本店より4割近く下げて提供。「本店は高級感を、2号店はお手頃感をと差別化して、それぞれのお客さまのニーズにお応えしています」。
当初は、ご飯の上に角煮をのせた「角煮丼」だけを提供していたが、「角煮とご飯を別々に食べたい」というリクエストに応えて別盛りにしたのが、この「角煮定食」。内容は同じでも、盛り付けを分けて別メニューにするという発想がユニークだ。分けて盛り付けるのに手間がかかる分、「角煮丼」より価格設定を200円増にしている。
●店舗情報
「角煮丼屋くろしろ 端なれ」
所在地=東京都新宿区高田馬場4-17-17