キラリと光る名脇役:杏色が映える器に シロップに「杏露酒」をプラス
「中国菜 はつがい麻婆豆腐店」は店名が示すように、麻婆豆腐が看板メニューの中華料理店。中華料理のデザートといえば「杏仁豆腐」だが、同店のものは、プラスひと工夫で、ひと味違う。
「杏仁豆腐そのものが甘いと、食べているうちに飽きてくるので、甘味を抑えてさっぱりと仕上げました。そこに甘味を足すのがシロップです」と総料理長の伊勢田航太氏。杏仁豆腐のシロップはグラニュー糖と水で作るのが一般的だが、同店の杏仁豆腐は、「杏露酒(しんるちゅう)」という杏の実を漬け込んだリキュールを加えて、フルーティーな味わいにしている。
もちろん、シロップだけではなく、杏仁豆腐本体も試行錯誤を繰り返し、生クリームとエバミルクを加えて、とろけるような滑らかな食感に仕上げた。
さらに、器にも手を抜かない。「杏仁豆腐といえば、ガラス製や白い器が多いですが、ありきたりにはしたくなかった」と選んだのが、杏色が映えるこの器。料理人の思いが込められた杏仁豆腐は「おかげさまで、お客さまにご好評をいただいています」と、見事な名脇役を務めている。
●店舗情報
中国菜 はつがい麻婆豆腐店
所在地=埼玉県新座市2-12-7











