焼き肉特集:人気絶好調の名物焼き肉店=焼肉なべしま
創業33年、鹿児島本社をホールディングカンパニーとして、現在、鹿児島二六店鋪、福岡八店鋪、熊本三店鋪、宮崎にFC一店鋪の計三八店鋪を出店。店鋪数の増加を契機に、今年1月からはより地域密着型を目指し、一昨年に設立した(有)福岡なべしまを皮切りに独立採算性へと移行中だという。
焼肉なべしまの特徴は、とことん食材にこだわった「美味しさの追求」。
肉は鹿児島の黒毛和牛、コメは極力、モミの状態から遅くても前日に精米したての新米を提供する。そして食べ放題のサラダバーが軸だ。
たとえば「薩摩酎房なべしま土井店」は、オープンして約二年。元々は焼き肉をウリに出店を考えていたが、BSE騒動最中の開店となったため、急きょ焼き肉から薩摩の郷土料理である黒豚および森伊蔵などの銘柄焼酎へとメーンメニューをシフト。
屋号も「薩摩酎房なべしま」と改めた。それが功を奏し、現在ではなべしまの核となる鹿児島黒毛牛の焼き肉とともに黒豚しゃぶしゃぶが二大柱として君臨している。
◆今後の出店予定
今期は熊本と福岡に二店鋪の出店を予定。信頼のおける人材、安全な食材の確保が揃った状態が必須ということで、出店頻度は他社と比べスローペースだ。また、ISO一四〇〇一認証取得など環境や衛生面の配慮も相当なもの。「なべしまといえば、“焼き肉・笑顔・元気”が基本。私自身もそうですが、社員、パート、アルバイトを問わず、常に心になべしま魂を持ってお客に接する、それが核となる経営戦略です」と(有)福岡なべしまの山口典孝代表取締役。
◆重点メニューと重点食材
品質・味ともに妥協を一切しないのが、焼肉なべしまの信条。よって、メニュー数は他社と比べて少ない。若者を中心に一番人気は、ハラミを使った「カルビ焼」七五〇円。さらに、子供や女性、とりわけ歯の弱い年輩層に喜ばれているのが、とろけるようなやわらかさの「黒豚しゃぶ鍋」一四八〇円と「黒毛和牛の焼しゃぶ」一五八〇円。二五種類ほどが色鮮やかに並ぶサラダバーとともに、通常の焼き肉のイメージを一掃するヘルシーさも魅力といえるだろう。
◆売れ筋メニューベスト5
(1)なべしまカルビ焼(七五〇円)(2)ホルモン焼(四八〇円)(3)なべしまロース焼(七八〇円)(4)和牛上カルビ(九八〇円)(5)上タン塩焼(八〇〇円)
◆ストアブランド
焼肉なべしま/企業名=(株)なべしま/本社所在地=鹿児島市中山二‐二三‐一、電話099・260・6188/店鋪数三八店(FC一店)/客単価=昼一二〇〇円、夜三〇〇〇円/営業時間=午前11時~翌午前3時/平均月商=一八〇〇万円