メニュートレンド:新感覚の牛丼「焼き牛丼」専門店が誕生 「焼き牛丼屋 新高円寺店」
2006年に東証マザーズに上場し、現在、「ペッパーランチ」227店舗、「炭焼ステーキ・くに」11店舗のほか、豚カツ店、焼き肉店などを展開する(株)ペッパーフードサービス。小さなステーキ店から始まり、肉を使った料理を得意とする同社ならではの新業態、「焼き牛丼屋」が今年4月にオープンした。
2008年4月7日に上野広小路店、同月21日に新高円寺店と2店続けてオープンした、(株)ペッパーフードサービスの新業態「焼き牛丼屋」。
「そもそも、ペッパーランチは、15年以上も前に私が出合った特殊鉄皿と電磁調理器を使い、『吉野家さんみたいな商売がしたい』と思ったのが始まり。ですから、『牛丼』というメニューにはずっと興味を持っていました」と、(株)ペッパーフードサービス代表取締役社長・一瀬邦夫氏は語る。
しかし、多くの既存の牛丼専門店と同じ「煮る」というスタイルではなく、「ペッパーランチ」などで培った「焼く」という調理法にこだわり、開発されたのが「焼き牛丼」だ。
当初はペッパーランチと同様に、鉄皿を使って調理する予定であったが、仕上がりがかなり脂っぽくなってしまったという。
そこで、しゃぶしゃぶのようにサッと湯にくぐらせて余分な脂を取り除いた牛肉を、玉ネギ、サヤインゲン、コーンとともに、炒めるというレシピが出来上がった。
注文ごとに炒め、常に出来立てで提供される同メニューは、ブラックペッパーの効いたスパイシーな味わいだ。だが、余分な脂を落としてあるため、いわゆる「焼き肉丼」のようなギトギトした感じはなく、女性客からの受けもよさそうだ。
メニューは、「焼き牛丼」(並盛480円、大盛580円、メガ盛780円)、「焼き牛肉皿」(小380円、中480円、大680円)など。テークアウトも可能である。
単品で勝負しているため、飽きがこないようにと、「地養卵」(100円)、「自家製温泉玉子」(120円)、「トッピングきざみレタス」(100円)などのトッピングも揃え、味のバリエーションを楽しめる工夫もしている。
また、肉をゆがいた湯をこしたものを使い、ビーフスープを作って個数限定で無料サービスしており、好評とのこと。
今後の展開について、一瀬氏は「新業態の開発はFC本部の責務と考えている。具体的な出店計画などは未定だが、お客さまの反応を見つつ、業態としてさらにブラッシュアップさせたいと思う」と述べている。
◆「焼き牛丼屋 新高円寺店」/経営=(株)ペッパーフードサービス/店舗所在地=東京都杉並区梅里1-6-8/開業=2008年4月/営業時間=午前11時~午後11時/坪数・席数=17坪・15席/客単価=650円