アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:ハレの日も、仕事着も春の決め手は“着回し”に

2026.05.04 567号 06面
ユナイテッドアローズ渋谷スクランブルスクエア店ではジャージーパンツが人気に

ユナイテッドアローズ渋谷スクランブルスクエア店ではジャージーパンツが人気に

飲食業界では、“オケージョン”という専門用語が使われますか?「特別な機会、行事、式典」を指す英語(occasion)ですが、ファッション業界では結婚式などのフォーマルな場だけでなく、入学・卒業式用の服を“オケージョンウェア”と呼びます。春は毎年、“オケージョン商戦”が繰り広げられてきました。

今年のオケージョン商戦は、仕事や日常にも使える汎用性の高さが購買を左右しました。スカートやドレスより、着回しやすいパンツスタイルが人気です。カットソーアイテムなど、楽に着られて手入れのしやすいものが支持されました。式典用だけのオケージョン用に買う人は減少する傾向にあります。

例えば、ユナイテッドアローズ渋谷スクランブルスクエア店では、段ボールニットという保温性のあるジャージーを使ったテーパードパンツがよく売れました。共地のブラウスやベスト、ジャケットと合わせれば式典仕様になりますが、仕事着として買う客が多かったそうです。

フリルをあしらったブラウスも、襟が取り外せることが購入の決め手になっており、汎用性の高いアイテムが選ばれる傾向が強まっています。

ドゥーズィエムクラスルミネ有楽町店でも、ニット地のスリムパンツとクルーネックプルオーバーのセットアップなど、ストレッチ性があり、上品に見えるものが売れました。

(繊研新聞社 取締役編集局長 若狭純子)

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