コンビニコーヒー夏商戦 アイスの欠品防止、新商品投入で集客

2014.08.04 425号 04面

 CVSチェーンは、13年度でほぼ全店にカウンターコーヒーの導入を完了した。冬季より販売数が伸びる夏季は、アイスコーヒーが主役。アイスコーヒーカップの増産、店舗に冷凍ストッカー導入で欠品防止に努める一方、メニュー充実で拡販を目指す。14年度は、全店合計6億杯を目指すセブンイレブンを筆頭に、各チェーン前年を上回る売上げを計画している。

 セブンイレブン、サークルKサンクスは13年度にカウンターコーヒーを全店に導入(小型店など一部除く)、ファミリーマート、スリーエフ、ポプラも14年度中に全店導入を完了する。ミニストップは創業時からカウンターコーヒーを標準装備していたが、提供方法は店内厨房のドリップ式コーヒーマシンで抽出したコーヒーを保温サーバーで販売するもの。現在1杯抽出コーヒーマシンの実験中だ。スリーエフはコーヒーデキャンター販売と一括抽出コーヒーマシンを使い分けているが、1杯抽出コーヒーマシンに変更した。

 13年度の1店1日平均販売数はセブンイレブン100杯、ローソン70杯、サークルKサンクス40杯、ミニストップ50杯、ファミリーマートは平均日販7000円だった。先行するセブンイレブンといかに差別化するかが他チェーンのテーマだ。

 セブンイレブンの14年度の課題は欠品防止。(1)約9000店にコーヒーマシン2台目を導入(2)アイスコーヒーカップの2社生産体制(3)アイスストッカー2500店導入で全店合計6億杯を達成する。

 ローソンはコーヒーに加え紅茶、季節限定品でメニューを充実する一方、抽出コーヒーを使わないフローズンドリンク「ウチカフェフラッペ」6品を投入した。同商品は電子レンジ加熱でかき氷状に溶かす。カウンタードリンクとの両面でアイスドリンク需要を取り込む。

 ファミリーマートはフローズンコーヒー「カフェフラッペ」を新発売した。ミルクコーヒー味のかき氷に抽出コーヒーを注ぐことで、コーヒーの味・香り、かき氷の食感が長く楽しめる商品。かき氷が程よく溶けるアイスカップは赤城乳業の特許技術で実現し、初回生産1000万カップを用意した。カウンターコーヒーは平均日販8000円で推移し、夏季の拡販で目標1万円を目指す。

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