業務用加工食品ヒット賞 洋食部門:味の素「ベジクック」

2014.09.01 426号 05面
パパッと野菜メニューに

パパッと野菜メニューに

 ◆野菜メニュー広げる

 「ベジクック」はひと調理した一般的な野菜にかけるだけで、手軽においしい野菜メニューを広げることのできる、まったく新しい粉体タイプの野菜用調味料だ。ハーブやスパイスの豊かな風味に加え、まろやかな酸味と程よいコクがあるので、これだけで手軽においしく味付けすることができ、粉末タイプで余分な油分・水分がないので生野菜だけでなく炒め物・揚げ物など加熱調理した野菜の味付けにも対応できる。東京エリアでの約1年にわたるテスト販売の結果、焼く・揚げる・煮るなどで野菜メニューの付加価値を高めさせたいというユーザーのニーズに応える製品コンセプトを固め、14年1月に全国販売を始めた。今後製品を育成し、ゆくゆくは年間で20万袋、末端価格で1億円強の販売を目指す。

 製品化を検討するに当たっては、市場動向、生活者の嗜好、外食ユーザーのニーズ、競合状況、自社状況を入念に調査した。野菜は外食ユーザーの仕入れ主要カテゴリーであり、生活者の健康志向・高齢化を考慮すると野菜料理のニーズは今後増加すると予想。また、野菜メニューの品数を増やした外食ユーザーの約8割が業績にプラスの効果があったというデータがある半面、人手不足のためメニューの種類を増やしたくても増やせないという現状があり、手軽に野菜メニューを増やせる製品は支持されると見込んだ。

 非加熱調理分野では、ドレッシング類、マヨネーズ類が競合となるが、この分野だけでなく、高売価メニューとなり得る加熱野菜料理に応用することでメニューの幅を広げる同製品のコンセプトには高い競争力がある。

 「ベジクック」は〈香るバジル90g袋〉〈チーズ&ペッパー90g袋〉〈スモーク&ガーリック90g袋〉の3品種。手を加えた野菜100gに対して約3~6g程度を使用する。包材には、開封した後でも折り返すだけで調味料粉末の固結を防げるように再封できる包材メーカー共願の特許取得品を採用した。

 〈香るバジル90g袋〉は特にトマト、キュウリ、玉ネギなどの水分多めの野菜の味を引き立てる。さわやかな風味が生きた香り高いバジルを使用、鮮やかな緑色で料理に彩りを添えるものだ。

 〈チーズ&ペッパー90g袋〉はブロッコリー、ニンジン、カボチャ、キャベツ、アスパラガスなどのしっかりした味わいの野菜に合う。チェダーチーズパウダーにパルメザンチーズの風味を加え、粗びき黒コショウは味の素グループであるギャバン社製を使用した。

 〈スモーク&ガーリック90g袋〉はジャガ芋、キノコ、コーン、豆、ナスなど淡泊な味わいの野菜を引き立てる。桜チップで香り付けした調味料のスモーク感にローストガーリックの香ばしさを加えたのが特徴。

 ◆規格=各90g(常温)

 ●パパッと野菜メニューに

 製品説明/ハーブやスパイスの豊かな風味に加え、まろやかな酸味と程よいコクがあるまったく新しい粉末タイプの野菜用調味料。調理工程が少ない生鮮野菜によるメニューの差別化は難しいが、「ベジクック」はかけるだけ、あえるだけで簡単に野菜メニューの価値を高められる。

 ●角切りトマトとシーフードのマリネ

 作り方

 (1)ボウルにゆでたシーフードミックス、水にさらした薄切り玉ネギ、トマトを入れ、「ベジクック 香るバジル」を加えて混ぜ合わせる。

 (2)器にサニーレタスを敷き、(1)を盛る。

 ●チーズ風味のおつまみキャベツ

 作り方

 (1)フライパンを熱し、ベーコンをカリッとするまで焼く。

 (2)ひと口大にちぎったキャベツを盛り、(1)を散らし、「ベジクック チーズ&ペッパー」をまぶす。

 ●お酒がすすむ!うまコクポテサラ

 作り方

 (1)ジャガ芋はゆで、玉ネギは千切りにして水にさらす。

 (2)ボウルに(1)を入れ、ジャガ芋が熱いうちに「ベジクック スモーク&ガーリック」「ピュアセレクト マヨネーズ」を加えてあえる。

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