メニュートレンド:新発想!湯葉で包んだファストフード 健康食をおいしく楽しく刷新

2026.11.02 573号 02面
写真1

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50×25cmほどの大判の湯葉で具材を包む

50×25cmほどの大判の湯葉で具材を包む

伝統的な湯葉料理のバラエティーを反映し、炙る、焼く調理法も積極的に取り入れる

伝統的な湯葉料理のバラエティーを反映し、炙る、焼く調理法も積極的に取り入れる

カウンター席のみ16席。来店客の男女比は2対8、イートインとテイクアウト(デリバリー含む)の比率は7対3

カウンター席のみ16席。来店客の男女比は2対8、イートインとテイクアウト(デリバリー含む)の比率は7対3

【愛用食材・機器】「マンジョウ本みりん割烹」キッコーマン(千葉県野田市)

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巷では高カロリーな「ギルティ消費」なるものが大流行だが、「健康食品」だって負けてはいない。ヘルシーフードの数値を守りながら、おいしく楽しくを実現させた“京生湯葉のラップサンド”という斬新なコンセプトでヒットを飛ばしているのが、東京・表参道の「yuppa(ユッパ)表参道店」だ。

●栄養数値とアイデアの掛け算でヒット

「健康食が持つ楽しくない、我慢するというイメージを変えることができれば、市場をもっと拡大できると考えました」と渡邊尋思社長は開発の経緯を語る。実家が精進料理店、前職は大手食品メーカーで健康食品の開発に従事。そんな来歴ならではのアイデア商品といえよう。

肉や野菜、米などの具材220~280gを、大判の湯葉で筒状に包む。繊細なイメージの湯葉だが、具材をしっかり包んで崩れない。「理想のサイズの湯葉が見つからず、20を超える湯葉業者を探しました。湯葉でラップサンドを作ると説明しても、まったく理解されなかったですね」と渡邊社長は苦笑い。

湯葉メニューは6品を揃えるが、カレー風味や韓国料理風、筋トレマニア定番の鶏肉&卵など多彩で、湯葉=和食という先入観を裏切る味ばかり。湯葉の上品な風味は、どんな味をも違和感なく包み込む。ポップなデザインの包装紙をむきながら手で持って食べるスタイルは、なるほどファストフードの気軽さだ。

緻密に計算された栄養バランスも商品の要。各品のカロリーは300~500kcal、タンパク質は15~25gを摂取できるように設計する。厚生労働省が示すPFC(タンパク質・脂質・炭水化物)バランスにも準拠し、メニュー表に明記。植物性タンパク質が主成分の湯葉がブランド・コンセプトの象徴だ。こうした取り組みが美容やボディメイクに関心の高い20~40代の男女を中心に支持を獲得。また、食後の眠気抑制にもつながると、仕事のパフォーマンスを高めたいビジネスマンからも支持され、日販100食を売る。

アイデアの楽しさ、おいしさ、栄養数値の3つをバランスよく成立させるため、丸山千里氏ら気鋭の料理家を起用。販売実績を分析し、メニュー改良にも余念がない。

「湯葉活用の可能性を広げ、日本発のファストフードとして海外進出をめざします」と渡邊社長は、伝統食文化の革新に意気込む。

●店舗情報

「yuppa(湯葉)」

所在地=東京都港区南青山5-9-21 青南ビル2階/開業=2026年1月/坪数・席数=10坪・16席/営業時間=11時~20時 無休/平均客単価=1500円(※キャッシュレス決済のみ)

●愛用食材・機器

「マンジョウ本みりん割烹」キッコーマン(千葉県野田市)

信頼厚い安定感、食材の味を引き立てる

全品の具材に車麩の角煮風を入れているが、その調味などに使用。「クセがなく食材の味を引き立て、万人に親しまれる味に仕上がる。調理のブレを抑えられるところもポイント」と渡邊社長は信頼を寄せる。醤油も同社製に統一して、味の安定を重視する。

規格=1.8L(常温)

【写真説明】

写真1:実際の商品は包装紙に包まれた状態で提供され、手で持って食べる(イートイン、テイクアウトとも)。看板商品の「ORIGINAL MAZESOBA」はだし醤油で和えた茶そばをベースにした純和風の味。売れ筋一位の「LEMON CHICKEN」や「MASALA PUNCH」には、レモン風味の塩ダレチキン、カレー風味に煮込んだ豚肉がそれぞれ入って食べ応え満点だ。昆布とトマトのうま味が濃厚な「yuppaに合う野菜スープ」とのセットメニューなども用意する

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