石井食品のレストラン・イシイ、中華惣菜の「彩鮮華」大井町阪急に1号店

1992.04.06 1号 3面

これまでデパートでも課題とされてきた本格的中華惣菜コーナーの展開がようやく始まった。これは石井食品㈱の子会社で、関東地区のデパートで惣菜店「おかず村」「ふり~ず亭」などを展開している㈱レストランイシイ(千葉県船橋市本町二‐九‐二四、0474・37・0141)の「彩鮮華」で、阪急デパート大井町店に第一号をテナント出店した。

従来デパートで行われてきた中華惣菜コーナーは出店している中華レストランがまかなうケースがほとんどだったが、コック不足や売場の厨房が狭いなどの問題があって十分な展開ができなかった。しかし、同社の場合にはすでに和洋中惣菜をバイキング方式で提供している「おかず村」でノウハウを蓄積してきた実績がある。

「彩鮮華」は生産、物流、メニュー開発、売場作り、販促などすべての面でこのノウハウを生かしての展開だが、特徴は①各種類毎に必要量をパック、家庭でパックのまま温め、作り立ての状態で食べられる②素材は野菜と海産物、魚が中心③薄味でヘルシー④ワンランク上の本格派中華惣菜として宴会や家庭でのミニパーティーにも対応できる‐‐など。

温菜類は家庭に持ち帰ってもう一度加熱することを考えて、工場での調理段階では材料の油通しの時間を家庭での加温時間分少なくすることによって、「食べる時が一番おいしい時」となるよう工夫している。

メニューは季節や売れ行きなどを見ながら変更するが、とりあえず前菜五品、温菜一一品でスタート。売価は一〇〇㌘二〇〇円(四川式五目野菜漬)から四〇〇円(エビの塩味炒め)で、三〇〇~三二〇円が中心。

デパート側では「(彩鮮華は)味がすばらしい。家庭では出せない味で、間違いなく中華コーナーの核になるだろう」(大井町阪急食品課長・河野正敏氏)と期待している。

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