ヘルシートーク:タレント・榊原郁恵さん

2009.01.10 162号 05面

 いつも太陽のように明るい笑顔の榊原郁恵さん。「バナナフォーラム」トークセッションでは、大学生と中学生の男の子のママである郁恵さんの日常を披露して、会場は何度も爆笑の渦に。その元気の秘訣を聞いてみましょう。

 ◆主人も“朝食にバナナ党”です

 バナナは我が家には欠かせない果物です。5人家族全員が大好きですので、いつもスーパーで2房まとめて買っています。ふたりの息子のほかに、育ちざかりの大きな子どもがもうひとりいますからね(笑)。この頃、主人(タレントの渡辺徹さん)は、健康的な身体づくりを大切に考えるようになって、朝食にプロテインとバナナを取っています。私もラジオの収録がある日は朝7時前に家を出ますので、バナナをさっと持って、車の中で朝食がわりにすることもあります。

 ウチはごはんの時間を一番大切にしています。「朝は寝ていたいし食欲がないよ」という息子たちの気持ちも分かります。けれどもそこで、親が子どものいいなりになってしまうのは間違いかなと思います。脳が一番働くのは午前中からお昼ですから、その時間にぼーっとしているのはもったいない。息子がイヤがっても、「朝だ、朝だ~♪」と部屋のカーテンを開けて起こしますよ(笑)。

 朝食はごはん。「とにかくごはんを食べなさい!」と。食欲がなければおかゆやおにぎりにして出します。それでもダメな場合はバナナ。バナナなら喜んでみんな食べますね。

 ◆「ピーターパン」の裏にバナナあり!

 小さな頃からバナナは大好きでした。風邪をひいた時に、よく食べさせてもらったなあ。その頃よりも、いまはバナナがもっと身近になって嬉しいですね。

 バナナの一番の思い出といえば、ミュージカル「ピーターパン」の舞台です。実は、ハードな舞台をこなすための緊張と疲労で、ごはんが喉を通らなくなってしまっていたんです。そんな私の様子を陰からご覧になって心配してくださったのか、音楽監督の内藤法美(ないとうつねみ)先生が、毎日バナナを1本ずつ差し入れしてくださって。「ごはんが食べられなくても、バナナなら食べられる」という配慮だったのだと思います。キレイに包まれたビニールの袋に、「シュガースポット」のことが書いてありました。それ以来、バナナを選ぶ時に、「シュガースポット」が出ていることを気にかけています。

 この経験から、公演などの差し入れには私もバナナを箱ごと楽屋へ持っていっています。メイクをしながらやお弁当のデザートとして、また1本を何回かに分けて食べることもできる。バナナはそういう食べ方ができるので喜ばれますね。

 ◆受験の夜食には消化のいいものを

 私が好きなバナナは、甘味を感じられる軟らかめのもの。手を加えず、そのままで食べるのが一番好きですけれど、以前、スタイリストさん手作りのパウンドケーキをいただいて、それはとてもおいしかったです。ホットケーキミックスにつぶしたバナナを加えて、カンタンに作れるそうです。何でも、シンプルなもののほうがおいしいですよね。

 バナナのほかに我が家で人気があるのは、雑穀米です。プチプチした食感が息子たちにも好評なのと、お塩を少しのせると甘みが感じられるのがいいですね。そのほか、食卓には旬のものをたくさん取り入れることにしています。上の子の受験期、朝に集中してほしいので、夜食にはあまり手をかけないものをと意識していました。暴飲暴食を防ぎ、風邪をひかないよう消化吸収が良いものをと、もずくスープや雑炊をよく出していましたね。現在は病気にならない生活を心がける「未病」が重要視されていますよね。我が家のモットーは「楽しく、健康的に!」です。そのために、バナナは大活躍しています。

 ○プロフィール

 さかきばら・いくえ 1959年、神奈川県生まれ。第1回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞、『夏のお嬢さん』が大ヒットし、一躍トップアイドルとなる。舞台では初代「ピーターパン」として7年間主演を務め、現在はテレビ、ラジオ、舞台など幅広く活動中。

 料理上手で有名で、現在はデビュー30周年企画の『郁恵のおいしい食卓』『郁恵の超うまおかず マヨ・レピ』(ともに主婦と生活社)が好評発売中。

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