知るトクホ:コーヒー豆マンノオリゴ糖 おなかの調子を整える食品

2005.04.10 117号 3面

コーヒーは覚醒・利尿効果のあるカフェインが含まれていることが有名。また近年では、抗酸化機能のあるクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)が含まれていることが知られている。そしてさらに今回、いままで使われていなかったコーヒーの抽出残の中に整腸作用のあるコーヒー豆マンノオリゴ糖(コーヒーオリゴ糖)があることが分かった。

昭和女子大学大学院・飯野久和教授とAGF(味の素ゼネラルフーヅ(株))の共同研究によると、コーヒーオリゴ糖は胃や小腸の消化酵素ではほとんど分解されない難消化性のオリゴ糖。従って大腸まで届き、ビフィズス菌など善玉菌だけのためのエサになる一方、腐敗菌には利用されない。善玉菌が増えることで腸内環境が変わり、腸の動きが活発になることから便通が良くなる。

昨年末、トクホを取得したことを受けて3月1日に「<ブレンディ>コーヒーオリゴ糖入りカフェオレ」(スティックタイプのミックスコーヒー)、続いて31日に「ブレンディコーヒーオリゴ糖入りボトルコーヒー」が発売された。

●特定保健用食品<トクホ>とは、生活習慣病の『危険要因(リスク)の低減・除去』に役立つように工夫した食品●特定保健用食品制度は、厚生労働省が食品に健康表示(健康への効用を示す表現)を具体的に表示することを許可する世界で初めての画期的な制度で、世界各国から注目を集めている●特定保健用食品には、「健康の保持・増進効果」を発現し、身体の調子を整える働きのある「関与成分」が必ず含まれており、コーヒー豆マンノオリゴ糖もその1つ。

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