気になる話題:第10回俳句大賞決定

1999.07.10 46号 13面

昨年夏、お~いお茶の商品パッケージに印刷されていた「白くって青くって空うごいてる(三浦まつ美、九〇歳)」の句にしばしじーんときた。以来「じーん」を求めてついその商品を買っている。

「じーん」のもとは伊藤園が主催する「お~いお茶新俳句大賞」の入選句。今年で一〇回を迎えた同大賞の応募総数はなんと九五万六一七四句。いまや世界各国から応募が集まる日本最大規模の創作コンテストだ。

季語や定型(五七五)にこだわらない、自由な発想で創作する新俳句は若者層からも応募が増えている。自由で新しいことを好むのが若者。新俳句が現代の若者に支持されるのはここにわけがあるが、実は国語の授業の一環としても活用されている。小・中・高校それぞれ先生が率先して応募しているというのだ。メーカーが主催する応募キャンペーンは数限りなくあるが、授業の一環として成り立つとはすごいぞ「新俳句大賞」。

さて、この膨大な応募作品の中からどのようにして受賞句は選ばれるのか。まず応募されたすべての作品は日本学生俳句協会と現代俳句協会が審査。もしここで落選してもジャーナリストや雑誌編集者の視点からもう一度敗者復活審査が行われる。この時点で約二万句に絞り込まれる。

残った句はコンピューターに入力され、二次以降は作者名を伏せ一句あたり三名以上でチェックし絞り込んでいく。そして最終審査会へとなるわけだ。審査員は俳人の金子兜太氏をはじめ、新俳句を審査するにふさわしい、コピーライターの土屋耕一氏や作家のいとうせいこう氏、女優の吉行和子氏ら言葉の表現にかかわる方々九人が担当。5月に丸一日かけて審査が行われる。その後ダブル入選はないか、本人の創作か、など様々なチェックを経て晴れて受賞句として発表、「お~いお茶」の商品パッケージに印刷される。

さて、今年も発表の7月となった。今年の「じーん」はどの句(下部参照)?

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