気になる話題 伊藤園の新俳句大賞決まる
「雛あられかごいっぱいの銀河なり」。イギリス在住、一六歳の高校生、藤森雅彦君が創作した俳句だ。そしてこの句が「第九回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」の最高位、文部大臣賞を獲得した。
毎年7月7日の七夕の日に入賞句を発表するのが恒例となった(株)伊藤園の新俳句大賞。今年も相当な激戦となり、六八万六二七一句の応募があった。毎年、応募総数を伸ばしていることでも話題の新俳句キャンペーン、その要因は今年度より始めたインターネットでの応募受付にもよるようだ。二○代から三○代の若い世代がインターネットを活用した結果だが、これには一茶もビックリ! 俳句という伝統文学も平成の時代、新俳句となって軽やかにパソコン上を飛び回る。
さて、文部大臣賞には一歩及ばずだが、部門ごとの大賞となった句をご紹介しよう(敬称略)。
「さわりたい校長室のゆうしょうき」(小学生の部・一見たか文)
「海は空空は海だけ映してる」(中学生の部・岩本知子)
「霜柱君に日本は重たいか」(高校生の部・河村麻紀)
「別れ来て向日葵どんと活けました」(大学生・専門学校生の部・樋口恵)
「真っ白な予定なんでもできる夏」(一般の部A・酒井直美)
「春泥にテレホンカード落しけり」(一般の部B・神谷博子)
「白くって青くって空うごいてる」(一般の部C・三浦まつ美)
来年度は区切りのいい第一○回。さて、どんな句が寄せられるのか、いまから楽しみだ。