特集・多様化する宅配 ピザ=「ピザック」ドリアをメニュー化

1994.12.05 65号 16面

デリバリーピザの「ピザック」は、他店との差別化と、食材や厨房機器の広範な活用を図るため、本格的にドリアをメニュー化している。かつてないユニークなメニュー戦略で売上げは倍増。同業七店舗がしのぎを削る商圏にあって、トップセールスを樹立している。

採用した新メニューは、「海賊ドリア」(二八〇〇円)など三種類。三~四人前はゆうにあるビッグサイズで、メーンメニューとしてもピザにひけをとらない。売上構成比の三割を占める人気をみせている。

デリバリーピザ店がメニューを活性化させる場合は、「チキン」などをサイドメニュー化するケースが多い。だがここでは「小手先や安易な発想は、メーンのピザ自体のイメージが薄れる」としてこれを避けた。ピザと同様であるイタリアンメニューに着目して「ドリア」のメニュー化を思いたった。いわばデリバリーピザ店からデリバリーイタリアン店へ脱皮したともいうべきか。

ドリアのトッピングやコンベヤーオーブンの焼成マニュアルは既存のピザとほぼ同じ。新たな設備投資やノウハウが不要なため、スムーズな店舗オペレーションは以前のままという。

ところでこのドリア、一風変わっているのはワンウエーのデリバリーにもかかわらず、陶製の器を使っていることだ。陶器はそのまま商品としてユーザーに贈呈しており、これも人気を支える要素となっている。また、陶器を採用することによってメニューの保温性も向上する。高級感も演出するため、高い単価設定が可能というメリットもあるそうだ。

今後も陶器については、色や形を工夫して、ユーザーの選択幅を広げていく計画だ。

◆所在地=神奈川県藤沢市、Tel0466・83・1601(他三店)

◆営業時間=午後4時(土・日・祭日は午前11時)~午後11時(無休)

◆店舗面積=一八坪

◆テナント料=三〇万円(本部事務所込み)

◆立地条件=住宅地

◆月商=五〇〇万円

◆客単価(デリバリー)=三四〇〇円

◆デリバリー件数/日=三〇~四〇件

◆デリバリー最低額=一六〇〇円

◆従業員=社員一人、アルバイト四人(一五人登録)

◆車両台数=バイク六台

◆デリバリー範囲=三〇分

◆オーナー純利益=二〇%

◆ターゲット=一般世帯

◆人気メニュー=「スペシャルバジル三六センチメートル」(二九八〇円)ベーコン、ハム、ソーセージなどミート主体のイタリアンピザ。「海賊ドリア」(二八〇〇円)シーフード盛り沢山

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