厨房のウラ側チェック(67)店舗衛生管理としてのネズミと衛生害虫(5)
ハエの維持管理基準の調査法は、目で直接確認する方法の目視法によることが一般的です。その他の方法としては、ハエリボン法、ハエ格子法、ライトラップおよびベイトトラップ法などがありますが、これらは目視法の補完として使用するのが良いと思われます。
次に、予防と駆除についてです。コバエ類の予防としては、排水溝ほか発生源の探索と清掃、また大型ハエ類の予防は、室内の清掃、発生源の除去、特に製造残渣や腐敗物の除去が有効な手段となります。
駆除としては、直接散布や残留噴霧が中心となります。そのポイントは直接散布の場合において、油剤を無駄に空間にまかないこと。残留噴霧では乳剤をハエの良く止まる場所(天井面など)に五〇ミリリットル/平方メートル程度使用します。ハエのエサ場になる所は粉剤の散布が良いでしょう。
衛生害虫の最後として、ダニについて簡単に述べてみることにします。ダニは、ネズミに寄生している吸血性のイエダニが問題になります。しかし、近年ではチリダニ(ヒョウヒダニ)のように気管支喘息など吸入性のアレルギー疾患のアレルゲンになるものもあります。また、食品に発生するのはケナガコナダニといいます。特に、乾燥した植物質のものを食します。
ダニの維持管理基準は、一〇平方センチメートル角に切った黒紙を畳やカーペットなどの床に置き、一五分後に黒紙の表と裏に見られるダニの数が一匹以下であること、となっております。本来の調査法は、家庭用電気掃除機(五〇〇w程度)に和紙などの紙袋をホースに連結して、一平方メートル当たり二~三分程度の吸入によってダニ採集をすると正確な採集ができます。しかし、残念ながら一般的ではないので詳細は省略します。
吸血性のイエダニは、ネズミと活動しており、その巣や体について店舗全体に分散されます。イエダニの宿主であるネズミが死亡しますと、すぐにネズミの体を離れるので注意が必要であります。また室内のゴミの中で自由生活をしているチリダニは、カーペットや畳に発生します。特に築年数のたったものは多いと思われます。
駆除は乾燥や加熱処理、そして掃除が最も有効であります。薬剤は補完的な手段でしかありません。薬剤の使用では、ピレスロイド系を畳の下に散布し、上から物理的方法で駆除するのが一般的であります。いずれにせよ、大事なことは掃除の徹底であります。
食品衛生コンサルタント
藤 洋













