10月20日。今日はグアテマラの革命記念日
10月20日はグアテマラの革命記念日。グアテマラが1944年からの10年間に自由な空気感の下でさまざまな社会改革を行ったことを記念する。
ごまの一大産地であるグアテマラ
胡麻(ごま)はゴマ科ゴマ属の一年草の植物である。品種としては、それぞれの栽培地に適した品種があり、3,000種以上といわれている。原産地はアフリカ、インド、インドネシアなど諸説あるが、熱帯から温帯にかけての降雨量が多すぎない地域を栽培適地とする。
収穫時に大量の労働力を必要とするために、中国・インド・ ミャンマー・エチオピア・スー ダン・ナイジェリア、グアテマラ、タンザニア、パラグアイなどの労働力の安い地域を主要生産国とする。
日本には縄文時代すでに中国から伝えられたとされ、北海道以外の全国で栽培されている。
日本では、6月頃種をまき9月頃収穫される。夏頃、釣鐘型の濃~淡ピンクの花を咲かせる。種子色と花の色に関係はない。地域的には、西日本では白ごま、 東日本では黒ごまが好まれる傾向にあったが、近年では人口の流動化とともに解消されつつある。食用ごま需要の白黒比は、およそ4:1程度である。
高度成長期以降急速に耕作面積が減りつづけたため、日本での商業生産はほとんどなくなっている。最近、国産食品への関心の高まりから地域おこしも狙って栽培量は増加している傾向もあるが、流通量は全体の0.3%程度とごくわずかである。
一般に流通しているごまの原料原産地はほとんどが海外であり、原料輸入後、国内で加工して流通させる形態が大半である。 輸入相手国は、天候、政変、内戦、競合作物との価格バランスなどの影響を受け、毎年大きく変化する。2012年の主要相手国は、ナイジェリア5万2,692t、タンザニア2万5,352t、パラグアイ1万8,204t、ブルキナファソ1万5,855t、ミャンマー1万2,793t、グアテマラ1万923tの6カ国が1万t以上の主要相手国で、計24カ国から15万8,820tの原料を輸入している。
03年までは中国が一番の輸入先で、毎年4万t以上輸入していたが、05年20,376t、08年10,861t、11年1,542tと激減している。これは、中国の国内需要が急増しているためで、かつては日本にとって安定供給国であった中国が、ごまの輸出国から世界最大の輸入国に転じ、今では日本の輸入量の2.5倍程度を輸入するまでになってきている。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:全国胡麻加工組合連合会))