中華まん特集
●19年は暖冬の影響受け市場縮小
2019年の中華まん市場は、前年比8~9%減の約626億円となったもよう。19年は暖冬となり、気温の影響を受けやすい中華まんは苦戦。さらに、家庭での「軽食」の需要が、近年好調な冷凍食品のピザなどに流れたことの影響も受けた。コンビニエンスストア(CVS)の店舗増加や食事代替・おやつなど食シーンの拡大で14年に580億円だった市場規模が、17年は670億円に、18年は前年比2%増の680億円を達成し、市場規模700億円を射程圏内に収めたが、一転19年は踊り場となった。20年はコロナ禍の影響を受け、CVSカウンターで販売する加温商品が苦戦した。一方、巣ごもり消費の増加を受け、冷凍中華まんは大幅増となった。
近年の中華まん市場の成長の背景には、女性の社会進出によって相対的に家事にかける時間が減少し食事でも、より時短・簡便ニーズの高まりや世帯数の少人数化による個食化の進行などで、「1食完結型」であることなどが評価されたことがある。こうした中華まんの価値がコロナ禍でも簡便な食事として評価された。ただ、中華まん市場で一定の売上げを占めるCVSの加温中華まんの苦戦は深刻だ。メーカーの一部は、近年の市場拡大に対応し、特にCVS向け加温商品の増産体制を強化している。今後、稼働率悪化による収益への影響が懸念される。(青柳英明)
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◆中華まん特集:20年シーズン、冷凍品や2個入り好調 CVS向け加温は厳しい…
小麦加工 2020.10.14●19年は暖冬の影響受け市場縮小 2019年の中華まん市場は、前年比8~9%減の約626億円となったもよう。19年は暖冬となり、気温の影響を受けやすい中華まんは苦戦。さらに、家庭での「軽食」の需要が、近年好調な冷凍食品のピザなどに流れたことの影響も…続きを読む
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小麦加工 2020.10.14●電子レンジで加熱「レンジで温(ON)」訴求 山崎製パンの前期(19年12月期・1~12月)の中華まんの実績は、前年比7.3%減で売上高105億円となった。今期(20年12月期)上半期(1~6月)は、同10.1%減の36億円となった。天候要因として…続きを読む
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中華まん特集:フタバ食品 改良生地で新たな価値を
小麦加工 2020.10.14●転換期迎える市場、独自色発揮し存在感 フタバ食品の20年8月期中華まんじゅう販売業績は、新型コロナウイルス感染拡大や天候不順の影響などで、前年を下回っての推移となった。今期商戦では、独自製法で改良した生地を使用し、新たな価値を訴求。販売方法や買い…続きを読む
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中華まん特集:井村屋 冷凍中華まん、巣ごもり需要増で好調
小麦加工 2020.10.14●代替肉使用「2コ入大豆ミートまん」発売 井村屋の前期(20年3月期・19年4月~20年3月)の「点心・デリ」カテゴリーの売上高は前年比約9%減となった。カテゴリー全体の概況は、暖冬など天候や天災の影響を受け、商戦のスタートが遅れた。また、CVSの…続きを読む