新時代のブルーエコノミー探る サステナブル・シーフードの可能性
2055年に100億人を突破する世界人口の食料需要を満たす貴重なタンパク源として、水産物は国際的な注目の中心にある。日本では1980年代以降の漁獲量減少や魚食調理機会の減少など、さまざまな課題を抱える。しかし、近年は70年ぶりとなる大規模な漁業法改正や、企業におけるSDGsの戦略化など、持続可能な水産業に向けての官・民双方のムーブメントは加速していると言って良い。その中で注目されるのが、海の生物の成育に必要な環境を保全し、再生産のペースを守りながら漁獲・養殖された「サステナブル・シーフード」だ。本連載では、サステナブル・シーフードに主眼を置いたビジネス、食料安全保障、法制度、海洋プラスチックなどの環境問題などについて、花岡和佳男シーフードレガシー社長の分析のもと、現在の課題と展望を概観し、新時代のブルーエコノミー(海洋資源を守りながら経済・社会の持続的発展を目指す経済モデル)の展開可能性を探る。(小澤弘教)
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新時代のブルーエコノミー探る サステナブル・シーフードの可能性(4)広がる共…
水産加工 2020.11.04◆ジャパン・スタイル展開進む サステナブル・シーフードへの関心は今やムーブメントとして定着が進み始め、ビジネス・消費者意識の両面で新たな価値として関心が高まってきた。その中で、当初はグローバルなトレンドとして受容されてきたものがローカル化され、「ジ…続きを読む
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新時代のブルーエコノミー探る サステナブル・シーフードの可能性(3)海洋保全…
水産加工 2020.11.02サステナブル・シーフードへの注目が世界的に高まりを見せる中、それらを育む海洋生態系保全へのアプローチも進んでいる。特に近年、地球規模の問題となっている海洋プラスチックゴミ(海洋プラゴミ)に対しては、一つのジャンルにとどまらず、水産サプライチェーン全体…続きを読む
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新時代のブルーエコノミー探る サステナブル・シーフードの可能性(2)法改正で…
水産加工 2020.10.26今年末に施行を控える改正漁業法は、サステナブル・シーフードに対する市場イニシアチブの向上に大きく関わってきそうだ。持続的な水産資源の活用が明記されたことに加え、日本の水産業の実情に合ったビジョンを示した同法は、漁業者だけでなく、川上から川下までのサプ…続きを読む
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新時代のブルーエコノミー探る サステナブル・シーフードの可能性(1)求められ…
水産加工 2020.10.192055年に100億人を突破する世界人口の食料需要を満たす貴重なタンパク源として、水産物は国際的な注目の中心にある。日本では1980年代以降の漁獲量減少や魚食調理機会の減少など、さまざまな課題を抱える。しかし、近年は70年ぶりとなる大規模な漁業法改正…続きを読む