焼肉ビジネスフェア2023

◆焼肉ビジネスフェア2023:来場者前年比22%増と盛況 課題解決提案めじろ押し

特集 外食 2023.02.03 12531号 07面
にぎわう国産牛コーナー

にぎわう国産牛コーナー

注目の代替肉(アサヒコブース)

注目の代替肉(アサヒコブース)

◇第15回ミートフードEXPO~焼肉ビジネスフェア2023東京

「第15回~ミートフードEXPO~焼肉ビジネスフェア2023in東京」が1月18~19日、東京都豊島区のサンシャインシティで開催された。会場には174社が264小間を形成し、来場者は前年の1万4529人より22%多い1万7796人に上り、情報収集や商談に励んだ。主催は同フェア実行委員会で日本食糧新聞社が共催。事業協同組合全国焼肉協会が特別協力した。同時開催の「居酒屋JAPAN」と合わせ、約40の業界団体と6専門メディアのバックアップの下、飲食・外食業界を盛り上げた。(佐藤路登世)

開会に当たり、有名外食店オーナー42人が勢揃いした2展合同オープニングセレモニーで、テープカットを行った。恒例企画では「第19回外食アワード2022」表彰式・交流会や、「第3回居酒屋・焼肉アワード2023」表彰式とパネル展示を実施。主催者特別セミナーでは、繁盛店から総勢70人以上が登壇した。

会場内では生産者が直接提案する産地食材や現場を助けるレストランテック商材など、仕入れや経営の課題解決に向けた提案が目立った。

特別企画として、初のバーベキューに特化した「BBQゾーン」(特別後援=日本バーベキュー協会)が設けられたほか、代替肉・食品提案コーナーやシーフードストリート、締めのラーメンパビリオン、酒類提案コーナーなど注目を集めた。

特に、エスフーズと対面の国産牛・国産豚コーナーらで形成された肉ゾーンでは、仙台牛や栃木牛など生産者が手塩に掛けた肉の試食に多くの人が訪れた。ジビエでは、くまもとジビエが熊本県内の17生産者のシカ肉やイノシシ肉の試食や、処理加工施設の安全性や高い処理能力の高さを訴求した。

また、代替肉は亀田製菓グループとアサヒコが出展。亀田製菓は「JOY GREEN」ブランドで、昨年新登場した大豆と玄米のベジミートを紹介。「米菓企業がベジミート。しかもおいしい」と驚きの声が上がった。アサヒコはCVS中心に販路拡大中の「豆腐バー」に加え、業務用の大豆肉を展示し、通常の肉と遜色のない味や食感を実現し、焼肉店のメニュー化を提案した。

焼肉に不可欠なコメでは八代目儀兵衛が焼肉専用米を紹介。つやと香り、甘み、粒感が際立ち、肉とたれに負けず、次から次へと食べたくなるコメで独自ブレンド技術で実現。また、はくばくは麦ごはんや雑穀ご飯の焼肉との好相性を訴求した。

非食品では、プレコフーズが排水処理や厨房(ちゅうぼう)設備の清掃、害虫・獣駆除など多様な衛生サービスを紹介し、注目を集めた。

木炭では、岩手県木炭協会が農林水産省から「GI(地理的表示保護制度)」に登録された岩手木炭の煙や炎、においが出にくく、火付きや火持ちがよく、遠赤外線が多く食材がおいしく焼ける利点を紹介した。

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