海外通信 外食ビジネスの新発想(70)KAWAIIがテーマの寿司レストラン

2023.11.06 537号 13面
究極のkawaii体験を満喫できるインテリア。キッチュなデコレーションが満載。マカロン寿司とちらしパフェは、店内を巡るコンベヤで運ばれてくる。他のメニューは、kawaiiコスチュームをまとったウエイティングスタッフがサーブする

究極のkawaii体験を満喫できるインテリア。キッチュなデコレーションが満載。マカロン寿司とちらしパフェは、店内を巡るコンベヤで運ばれてくる。他のメニューは、kawaiiコスチュームをまとったウエイティングスタッフがサーブする

食べるのが惜しくなるほど愛らしいマカロン寿司

食べるのが惜しくなるほど愛らしいマカロン寿司

まるでケーキのような寿司たちの例各種

まるでケーキのような寿司たちの例各種

マカロン寿司各種

マカロン寿司各種

「ピュア・イマジネーション」と呼ばれるテイスティング・メニューで出されるコース料理。カラフルな6種のソースと共に提供

「ピュア・イマジネーション」と呼ばれるテイスティング・メニューで出されるコース料理。カラフルな6種のソースと共に提供

カルパッチョ各種。日本酒は、獺祭スパークリング45、ブルックリン・クラ「14」純米吟醸、スノーマン濁りを用意している

カルパッチョ各種。日本酒は、獺祭スパークリング45、ブルックリン・クラ「14」純米吟醸、スノーマン濁りを用意している

まるでデザートのフルーツパフェのようなカラフルな寿司パフェ

まるでデザートのフルーツパフェのようなカラフルな寿司パフェ

ピックアップおよびデリバリー用には、これまたkawaii寿司キャンデーが用意されている

ピックアップおよびデリバリー用には、これまたkawaii寿司キャンデーが用意されている

 ●新世代の寿司体験

 今年6月末に開店したばかりの回転寿司レストラン「スシデリック」。

 「ただのお寿司屋さんではありません。新世代の寿司体験を再定義します。現実とイマジネーションが交錯する空間へと誘う、おいしくて愛らしい味の旅に出かける準備をしましょう。にぎやかな通りの喧騒を忘れ、活気に満ちたカラフルな世界に足を踏み入れてください」とうたい文句にある通り、もはや英語となったkawaii(カワイイ)がテーマの、カラフルなkawaii寿司を食べられる。

 原宿発祥のKAWAIIカルチャーの火付け役、増田セバスチャン氏がクリエイティブ・プロデューサー。マカロン寿司をはじめ、ちらしパフェ、寿司キャンデーなど遊び心満載の寿司が食べられる。

 店のシグナチャー料理は6つのテイスティング・メニュー(85$)で構成され、6種のカラフルなソースと共に出される。

 ベルトコンベヤの流れるカウンター席に座れば、コース料理を選ぶことになるが、追加でアラカルトのメニューから一品料理を頼むこともできる。テーブル席に座れば、コース料理、アラカルト、どちらを選ぶのも自由だ。

 寿司ドーナツ、寿司ブリトー、フライド寿司、北米で寿司は独自に発展したが、同店のマカロン寿司や寿司パフェは、日本のカワイイ文化から生まれたユニークな寿司だ。まるでデザートのようなカラフルさ。ピンクを基調としたきらびやかなインテリアにサイケデリックなネオン照明。コンベヤには、増田氏の個性的なアート作品が流れる。「新世代の寿司体験」とうたい文句にある通り、同店では現実から逃避して、寿司体験ができる。

 【テイスティング・メニュー6品】

 (1)ツナ・マカロン(マグロと黒いトビコのマカロン寿司)

 (2)サーモン&ハマチ・カルパッチョ(トビコ、ゆずこしょう、ワサビソースの鮭とハマチのカルパッチョ)

 (3)デリロール・クォーテット(ズワイガニのカリフォルニア巻き、スコットランド産サーモン&イクラ巻き、ウナギ巻き、スパイシーツナをのせたクリスピーライス巻き)など

 (4)天ぷらデラックス(アルゼンチン産レッドシュリンプと季節の野菜の天ぷら、ユズ抹茶ソルト添え)

 (5)ちらしパフェ(刺身各種をのせた酢飯)

 (6)今日のデザート

 ●店舗情報

 「スシデリック(SUSHIDELIC)」

 所在地=177 Lafayette Street New York New York

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