石川嘉延前静岡県知事や市場関係者が参加しての初取引の手締め
今年度の茶の摘採がほぼ終了した。わが国最大の茶の産地で全国の茶の集積地である静岡では、市場価格の低迷が続いた。茶の相場は05年頃から下がり始め、毎年1割程度安くなった。今年、単価は大きく下がらなかったが、収量が減ったためやはり1割程度の減収となった生産者が多かった。生産者の高齢化が進む中での収入減で「茶業の存続は崖っぷち」という声も聞かれるようになっている。しかし、一部には高値で売れた生産者や繁盛している茶商もあり、格差の広がりが明らかになったシーズンだった。