水産資源の持続可能な活用(5)水産資源の管理
2025.09.01生物資源である水産資源は、親が子を産む再生産により維持される。親を確保することが水産資源管理の基本であり、「親がいなければ子もいない」というのが恩師の口癖であった。水産資源では、親が少ない間は親の量に伴い生まれてくる子も増えるが、親の量がある水準を超…続きを読む
世界人口の増加や、かつての開発途上国の経済発展、欧米諸国での健康志向の高まりなどを背景に、世界の水産物需要は拡大を続けている。そのため、世界の漁業・養殖業生産も一貫して増加しており、国際連合食糧農業機関(FAO)の統計によれば2022年には2億200…続きを読む
水産資源は生物資源であり、親が子を産む再生産によって維持・更新される。従って、漁獲を続ける一方で必要な親の量を取り残すことが持続可能な利用の基本である。 水産物は私たちにとって伝統的な食料資源であるが、取れるものには地域や季節によって違いがあり、こ…続きを読む