雪印乳業フレッシュチーズ「スノウブラウン」発売
雪印乳業(株)(東京都新宿区、03・3226・2124)は1日、プロセスチーズ、ナチュラルチーズに次ぐチーズ事業第三の柱として純国産のフレッシュチーズを9月から関東・甲信越地区限定で発売すると発表した。ブランド名は「Snow Blanc(スノウ ブラン)」。9月からの展開は、「クワルク」二品と「マスカルポーネ」の計三品=写真=で初年度三〇億円(出荷ベース)を計画、来年には「モッツアレラ」「リコッタ」「ジェラートクリームチーズ」もラインアップ、販売地区も関東・甲信越地区での販売状況を見ながら全国展開、三〇〇億円商材に育成していく。
フレッシュチーズは生乳から生まれた真っ白な(熟成させていない)チーズで、「味にクセがない、新鮮なミルクの香り、カードをプレスしていないので柔らかくてなめらか、食塩を使用していない、いきいきとした乳酸菌を使って作り上げたさわやかさ、チーズの栄養がそのまま、消化吸収がよい」という特性を持っている。そのまま、あるいはパンにのせたり、デザートや本格的なチーズ料理などに食シーンの幅を広げられるのも特徴。日本市場ではまだなじみが浅いが、欧米ではチーズ消費の大きなカテゴリーとなっており、各国独自のフレッシュチーズ文化が育っている。
同社では「塩分の摂取を気にしている人、入れ歯で固い物が苦手、チーズの匂いが嫌い、ヨーグルトの酸味ヨーグルトの独特の匂いが嫌いな人には最適の栄養補給源。
また、組み合わせの素材や調味料を選ばないので料理への幅が広がり、冷やして食べルト大変おいしく夏場の栄養補給にも最適な商品」(第二事業本部長・相馬弘常務)と消費浸透に自信を見せている。販促面ではTVCM、新聞・雑誌広告などの多投に加え、商品にもレシピ盛り込んだ小冊子を封入、強力に浸透を図る。特に、商品封入レシピについては「単なメニューる提案ではなく前菜、デザート、ワインなど周辺メニューで食卓の幅を広げていきたい」(相馬常務)と、メーンディッシュでなく食卓の幅の広がりでのフレッシュチーズの活用展開に注力していく方針。
さらに、今回発売商品では、品質保持期間が四五日と、フレッシュチーズでありながら日持ちを長くさせたのも特徴で、来年には、六〇日まで可能とした商品に切り替えていく方針でいる。
9月発売商品は「クワルク」二品(オレンジソース付き、ストロベリーソース付き)、「マスカルポーネ」(エスプレッソソース付き)の三品。一個一〇〇g(別添ソース一五g)、希望小売価格二五〇円。一ケース六×二入り。製造工場・大樹工場(北海道大樹町)。