「ほろ酔いかげん」 ビールっ腹にはならないゾ!

1996.07.10 10号 5面

ビアガーデンで、アウトドアで、何よりビールがおいしい季節だ。しかし気になるのは、“ビールを飲むと太る”という定説。はたしてこれは本当なのだろうか。

アルコール分約五%のビール大びん一本に含まれるアルコールは約二三g。その他、炭水化物なども約二三gあり、合わせて体内で約二五〇kカロリーほどの熱量になる。他のアルコール群と比べて高カロリーといえる数字ではない。

しかし、ビールのホップのにが味には、消化液分泌を促す作用があるので、ビールを飲んでいるとツマミが何でもおいしく感じられ、ついつい食べ過ぎてしまう……ということはあるかもしれない。これが案外“ビールっ腹”という言葉の真相か。ツマミのせいをビール自身に転化してしまうのは、少々ツミな話だ。

ビールにはこの他、アミノ酸、ビタミンB1、B2、B6、ミネラル類などが豊富に含まれている。また他の酒類に比べ、アルコール濃度が低いことも大きな特徴。適度なアルコールは精神の緊張をほぐし、ストレス解消に役立つこと請け合いだ。

上手に飲めば、かなりヘルシーな飲み物になるビール。ツマミをバランス良く揃え、あらかじめ皿数を決めておく。あとは仲間と陽気に楽しく適量を!というあたりが、ヘルシービール飲みになるコツだろう。

【資料提供】キリンビール(株)=03・5540・3499

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