前立腺がん早期発見のためにPSA検査を受けよう!:精度の高いPSA検査

2003.11.10 100号 19面

近年増加傾向にある前立腺がん。このがんは初期では症状がほとんどなく、症状が出るときにはすでに手遅れであることが多い。そこで、前立腺がんで命を落とさないためには、いかに早くがんを見つけられるかが重要となる。

前立腺がんの検診方法には、肛門から指を挿入して前立腺を触れる直腸診、肛門から棒状の超音波用探子を挿入し、エコー映像によって読影(どくえい)を行う超音波断層法、そして腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)の測定と、三通りの検査がある。この三種類の検査の中でも最も基本的なスクリーニング方法として確立しているPSA検査は、感度・精度ともに最も高く、早期がんの発見に優れているとされる。また、約一ミリリットルの血液の採取で行える簡単な検査で、直腸診、超音波断層法と比べて比較的抵抗なくできるため、専門家も推奨している。

前立腺がんの発生率が上昇するのは五〇代。五〇歳になったら、また、家族に前立腺がん患者がいる場合には四〇歳になったら、少なくとも年に一回は人間ドックや集団検診、または近くの泌尿器科で、PSA検査を受けることをお勧めしたい。

●詳しい問い合わせは…

三波春夫PSAネットワーク事務局 〒102‐0083東京都千代田区麹町1‐6相互麹町第三ビル8階、電話03・3264・6713、ホームページhttp://www.psa-network.com

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