自由時間術 夏休み提案、じっくり知ろう自分のデータ

1998.08.10 35号 7面

会社員にとっては一年間で最大クラスの大型自由時間、夏休みのシーズンだ。海、山の行楽に出掛けるのもいいが、もし「何だか少しこの頃、疲れ気味。朝の目覚めが悪いし階段上りもちょっと息切れして」なんて、自覚症状があったとしたら、たっぷりある時間の一部を自分観察にあててみるというのはどうだろう。案外意外な発見があるかもしれない。

小学生の頃の夏休みの課題といったら、朝顔の成長記録、蜜蜂の生態など。生物体としてその個体はどういう身体の構造、ライフスタイルを持っているのか、観察したものだ。今回はコレ、自分にあてはめてやってみよう。「健康管理、行動チェックなんて日々の習慣のこと、何も構えてやらなくても」と思いがちだが、いつでもできることほど絶対に手をつけないことであるのは会社の仕事でよーくわかっていることではないか。

ここはひとつ、課題を与えられた小学生の気分に戻ろう。チェック項目はまず、身長・体重・体脂肪率・血圧・肝機能値・血糖値などの身体のデータ。メディカルな数値の測定は各市町村の保健所を利用してもいいし、会社で春の健康診断を行ってまだ日が浅いならそのデータをこの機にじっくり眺めるということでも。次は生活運動力のチェック。三分間歩行の距離、片足で何分立っていられるかなど。食事習慣、その傾向と分析も大切な項目だ。

そうした自己観察のデータ一覧が揃ったら、どうしたらいまより快適な生活、健康な身体に改良していくことができるか、客観的視野からアドバイスをしてもらいたいもの。そんな便利グッズの一つにオムロン(株)の「健康達人」という商品がある。自己観察したデータを郵送すると、専門スタッフが六カ月にわたってその人個人のライフスタイルに合わせたアドバイスをしてくれる。

「運動不足ですね、食べ過ぎですねといった健康状態のみで計っては向上は難しいです。行動科学に基づいたその方に合った生活改善をプロデュースしていただきたいです」(オムロン)。まずは、自分をよく観察するということだろうか。

「健康達人」問い合わせ先=〓0120・179・666

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