今月のイチ押し商品:冬の柑橘「スウィーティー」=イスラエル
柑橘系果物のイメージというと「やっぱり、夏でしょう」だろうが、冬のいまこそおいしい柑橘がある。グレープフルーツとポメロ(ブルタン)を掛け合わせた新しい果物「ジャファ・スウィーティー」だ。
姿形はグレープフルーツにそっくり。しかし外皮の色が鮮やかなグリーン色なので「すっぱそう」をイメージ、条件反射で口の中が唾液でいっぱい、なんて経験もあるかも。でも一度でも食べたことがある人ならそんな条件反射は決して起こさない。
スウィーティーは完熟な状態で収穫されるので黄金色の果肉はグレープフルーツに比べ酸味が少なく甘みが豊富。糖度は一〇%以上で、しかも甘さの割にカロリーが一〇〇グラム中二四キロカロリーは、これまたグレープフルーツと比べ非常に少ない。また便秘予防や大腸ガン予防に効果的であるといわれる繊維質はグレープフルーツの約一四倍、みかんの約二七倍という、優れものの果物なのだ。
スウィーティーの生産国は地中海に面し、ヨルダンとの国境に死海を持つイスラエル。アメリカのフロリダと同様に柑橘類の宝庫の国だ。まだ歴史は浅いが、一九七〇年に初交配し、七八年にはイスラエル各地で収穫されるようになったという。日本への輸出量も年々増加、現在では全輸出量の約七〇%を占めるまでになっている。
もちろん食べ方は好きずきだが、グレープフルーツの代表的な食べ方である「半分に切ってスプーンで食べる」よりは、手で外皮を剥いてそのまま食べる方が甘さを逃がさないで食べられるのでお勧めだ。スッパイのが苦手な人こそ旬の柑橘果物「スウィーティー」をお試しを。