だから素敵! あの人のヘルシートーク:タレント・高木ブーさん
「ババンバ バン バン バン」でお馴染み、ドリフターズの高木ブーさん。いま旬のハワイアンブームの主役であり、コンサートにディナーショーにと、多忙な毎日だ。ウクレレを弾きながら歌う高木さんの甘い歌声には若いファンも多く、昨年講師役を務めたNHKの『趣味のウクレレ教室』も大好評だった。そんな高木さんの元気のもと、ハワイへの熱い想いを聞いた。
ハワイアンブームで最近歌の仕事が増えてます。ホントの歌手の方に比べたらノドのケアなど特にやってませんけれど。ただ、風邪だけはひくまいと思っているんですよ。一年ほど前、風邪をひいて声が完全に出なくなってしまいましてね。ガラガラもナンもまったく声が出ない。ちょうどここ(品川パシフィックホテル)のディナーショーの日でね。お越しになったお客さんにひたすら謝りました。以来風邪だけはひくまいと。カミさんがいたころは、ショウガ湯なんかを作ってもらってよく飲んだりもしましたがね。最近はそこまで世話焼いてくれる人がいなくなっちゃったもんですから、気をつけねばと思ってはいるんだけど。
でも、いまのところ、糖尿病も何も、内臓的には悪いところはありません。健康維持のために、数年来スポーツジムに通っています。僕は、健康のカナメは最終的には腹筋と背筋だと思うんですね。腹筋運動というのは家でもできる。ところが背筋っていうのは、できない。反る、これが意外と嫌な運動でね、なかなかやらない。ホント、それさえきちんとやっていれば、他の運動はしなくても健康維持はできると思うんですよ。
ダイエットは、ずっと昔やったことがありました。当時はいまのような情報も痩身グッズもなく、飲んだはいいけど、身体壊しちゃうような飲み薬とかしかなかった。それでこっぴどい下痢を起こして懲りちゃいまして、『全員集合』の時はもう諦めてました(笑)。逆にそれが僕のキャラクターでしたし……
二〇年来の趣味は、クレー射撃。アレは反射神経の勝負なんです。以前はそこそこの腕前だったんですよ。でもゴルフでもそうですが、コンスタントにやっていなきゃ、たまたまやって記録が出るってものではない。だからいまは、いい時期の感覚を夢見ながら、ボチボチ続けてます。
始めたのは『全員集合』をやっていたころ。ドリフのみんなで講習を受けたんです。でも、毎年警察に行かなくちゃいけないし、三年に一回は講習がある。それを怠ると免許取り消しになっちゃうとか、いろいろ制約が多いもんで、いまや続けてるのは僕だけ。僕は案外そういう点、マメなんでね。
猟の免許は持ってないので、動物を撃つことはできなくて、的のお皿を打つんです。射撃場はちょっと都会から離れたところにしかない。でも、ゴルフは朝から一日がかりだけれど、射撃の場合は午後から行っても何時間かで打てますから。ふと思いたったとき一人で行ける気軽さがいいです。ストレス解消に最適ですよ。
いまのハワイブームは、やはり「なごみ系」の地だからでしょうか。最近はカラオケでハワイアンソングを歌う人も増えているようですね。うまく歌うコツ、お教えしましょうか。ずばり、ハワイ人になりきること。答えになってないかな(笑い)。現地人のように張り上げてひっぱるような歌い方でなくとも、僕自身はさりげなく自然に歌うよう心掛けています。
ウクレレの音っていうのが、聞いているだけで心ほぐれる。あれは、もともとポルトガルの楽器なんですね。それがずーっと流れ着いてハワイに来て、ハワイに根づいた。あの、ポロンという音がハワイの気候風土にぴったり合ったんでしょうね。
アレはね、ポロロンじゃないんですよ、ポロン。普通のギターは六弦、ウクレレは四弦なんです。その二本分の音の差が大きい。四弦でポロン、とやるからいいんですね。
ウクレレはフレット(弦を抑える部分)が狭く、女の人にも弾きやすい楽器です。僕のウクレレはフレットの間隔が少し長い特注品。
これが愛しくて愛しくて。みなさんも、ぜひ気軽にウクレレに触ってみてほしい、するとまた格別のハワイが感じられると思いますよ。