カエル先生のかんたんストレッチ:ふくらはぎのトレーニング

2000.03.10 54号 15面

長い時間歩くと足がつったり、痛くなる……とお悩みの方が結構多いのではないでしょうか? 予防策は、ふだんからふくらはぎの筋肉を鍛えておくこと。それともう一つ、歩き方に気をつけるだけで、かなり痛みが違ってくるはずです。

●ふくらはぎがよくつる人

何気なく歩いているとかかとが浮いていることが多くありませんか? 運動中も同じです。「かかとが浮いている=ふくらはぎが収縮している」なので、ふくらはぎは縮んだまま、体重を支え、さらにそれ以上の負担がかかることになります。一歩一歩意識してしっかりつま先→かかとの順で地面につけてみて下さい。

さらに、つま先立ちになりがちな人は体重が前(つま先)にかかりすぎていることが多いのです。鏡を見て、つむじ・耳・肩・腰・ひざ・かかとがまっすぐになるように姿勢を整えてみてください。こうすると、体重をかかとに移しやすくなります。

ふくらはぎのトレーニングをするときも同じ要領で(イラスト参照)。つま先を浮かせたままにしないで、一回一回かかとをつけた方が足に優しいですよ。

※よく「子持ちししゃものようなふくらはぎを作るんだ」と言ってつま先立ちのまま階段を上がる人がいますが、これは結構強度が高いので、故障のある人、運動を始めたばかりの人は避けた方がよいでしょう。

そういえば、高いハイヒールを履いている女性をチェックしてみると結構前傾姿勢の人が多い。高いハイヒールを履いて(=ふくらはぎ収縮)、さらに前かがみ(=体重がつま先にかかり、さらにふくらはぎ収縮)、しかもハイヒールを履いたままですから、ふくらはぎの筋肉を伸ばす瞬間がないわけです。

ハイヒールがダメと言っているのではありません。まず姿勢を正し、次に机の下でハイヒールを脱いでストレッチでもして“休足”しましょう。

(スポーツインストラクター 敦代・T・ノーマン)

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