タケノコ 鹿児島の語源は「(竹)篭の島」 年中無休のタケノコの旬

1996.03.10 6号 3面

タケノコ収穫高日本一の鹿児島は、竹の種類の豊富さでも日本一。孟宗竹の盛りが過ぎても次から次へ年中無休でさまざまなタケノコが旬を迎える。鹿児島に竹林が多いのは崩れやすい白砂土壌をその根で支えて土砂崩れを防ぐため。鹿児島という地名も『(竹)篭の島』からきているものだという。

タケノコの専門農家がとくに気を遣っているのが竹林管理。土の健康を保つため農薬や除草剤などは一切使わない。「タケノコは人間の赤ん坊のように手がかかる。草むしりに始まって、土の中から発見するのも掘るのも品質保持も、すべて手作業と長年の勘頼み。一種の職人業です」と阿久根農協の松下輝男氏。タケノコは自然食品の優等生なのだ。(一面掲載のタケノコは“阿久根産・早掘りタケノコ”です)

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