花粉症症候群に朗報 話題の甜茶って何? 好評で大幅値下げ

1996.03.10 6号 15面

悩ましいスギ花粉が街を飛び交うシーズン真最中。問題のない人にとっては全く分からないだろうが、アレルギーを持つ人にとっては、「いっそのこと仕事を休んで一~二ヵ月、花粉の飛んでない国に逃げだしたい」という気さえ起きるユーウツさだ。

花粉量の多い日ともなると「もう顔から鼻を取っちゃいたい」「目玉を一回取り出して洗いたい」なんていう過激な発言も聞かれる。ましてやこのシーズン中、大事な商談や発表会、プライベートの楽しみな用件が入っている日は大変、と思っていた重症者にこれは……という朗報。話題の商品を紹介したい。

甜茶(てんちゃ)はその名の通り、自然な甘さのあるお茶の総称だが、花粉症予防に効果が期待できるとして現在注目の商品群は、中国南部、桂林の奥地に広がる標高五〇〇~一二〇〇mの山岳地帯に自生するバラ科のものに限定される。この一帯に住む少数民族・瑤(よう)族は、古くからこれを嗜好品としてだけでなく、健康維持に愛用してきた。以前は国外に持ち出すことが禁止されていたほど、貴重なものという。

メカニズムは明らかになっていないが、このバラ科の甜茶に含まれる成分「甜茶ポリフェノール」に、花粉症の主原因、体内のヒスタミン放出を抑制する効果があるとされる。三重大学医学部の鵜飼幸太郎助教授らの鼻アレルギー患者二〇人を対象にした実験では、四週間で約七五%の人がくしゃみ、鼻水の症状を改善したという。

昨年、ティーバッグタイプを発売した先発メーカーの(株)サントリーは2月からこの従来商品を価格改訂、一箱(一g×二〇袋入り)の希望小売価格を三〇〇〇円から二〇〇〇円に値下げした。また、昨年発売の携帯便利な「ミントな甜茶」タブレット(一箱七g、三〇粒入り)に続き、大びんの「甜茶」タブレット(一瓶五六g、二〇〇粒)、手軽に飲める「甜茶 二〇〇ミリリットル紙パック」と、飲用、錠剤合わせ、続々と商品群を強化、花粉症患者たちの日常生活改善をバックアップしている。悩めるアナタ、ぜひお試しあれ。

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