ツラい時、あれがいい、これが効くと言われれば何でもしたくなるのが人情。花粉症患者は速効薬として抗ヒスタミン剤を使用することが多いが、副作用として眠くなるのが困ると、飲まずに我慢している人も多いとか。

（株）ロッテでは、花粉症患者四〇名に、二週間以上、一日六回、一枚五分以上ガムを噛ませたところ、くしゃみ発作、鼻汁に高い改善率を示すデータを得た。ガムの成分、ミントに効果があるらしい。

中でも一番効いたのが、眠気ざましで大人気の『ブラックブラックガム』。ミントが効くのは、ぬる風邪薬で鼻がスーッと通ることで実証済み。毎日数回味がなくなるまで噛むと効果があるという。

ところで、ガムが特定保健食品として認可された。アメリカではすでに、鎮痛・緩下・健胃などの効能をもった薬用ガムが販売されており、わが国でも“お口スッキリ”“眠気サッパリ”などの機能ガムが大人気。

今やお菓子も“おいしい”“楽しい”だけでなく“身体に効く”の三拍子が求められる時代になったのだ。