Lucky「噛む」come ガムを噛むと脳の血流がグンと増える

1996.03.10 6号 18面

おっと赤だった!!危ねぇ危ねぇ…。

運転中ガムを噛んでいると、アクセルペダルを離しブレーキペダルを踏むまでの時間が、〇・一五秒早まるという。ほんの一瞬の差に思えるが、時速一〇〇キロの世界では四・二メートル(車二台分弱)もの差に相当する。

このようなガムの精神集中効果は大リーガーでも実証済み。さらにガムは覚醒効果もバツグンだ。

左の表は前日不眠の状態で真夜中の高速道路を走らせたときのもの。一時間おきにガムを噛んだ場合は、噛むたびごとに覚醒状態へ復活し居眠り運転を避けられることがわかる。

ものを食べるためには相当頭を使う。『食べ物を見る』『固さ・熱さ・大きさなどを判断する』『噛む強さ加減を判断する』。このように大脳を動かすことが、自動的に覚醒神経をも刺激するため、食べている間は眠くならない。

「またチューインガムの咀嚼は脳への血流を増やし、脳細胞の活性化やボケ防止に効果があると考えられる」と(株)ロッテ中央研究所の佐藤吉永氏は語る。脳への血流は通常歩いたり手を強く握る繰り返しの動作で約一〇%向上するが、チューインガムを一〇分間咀嚼すると二〇%~四〇%上昇するという。

運転、会議、受験勉強、日々眠気と闘い、眠りを制するものが成功するとまでいわれる現代日本人。ますます「噛む」を手放せない。

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