百歳になってもボケないゾ(1)「卵黄の中のコリンが効く」という情報

1996.04.10 7号 15面

あなたは「自分がボケること」を考えたことがあるだろうか。現代は平均寿命が延び、長い老後生活を送ることが一般的になりつつある。健康で豊かな老後が過ごせることはだれもの望みだ。「ボケ」は自分の生活ばかりでなく、介護負担など身の回りの家族に大きなマイナスの影響を与える。ボケない努力はどうすればいいのか。ボケに対抗する準備を考えていこう。

「ボケ」は、脳に何らかの異常(病気)があることだ。ボケとは一般的な言葉で物忘れをするようになったなどの状態をいう。これには生理的老化と、アルツハイマー病や痴呆症等の病的老化の二つがある。生理的老化と病的老化の最大の違いは自覚症状があるかないか。「最近物忘れが多い」と感じるようなら生理的老化ということ。病的老化は治療法などまだ分からないことが多い。

一方、生理的老化、いわゆるボケは老化の進行を遅くする方法がいろいろ検討されている。

社会参加を積極的にする、新聞を読む、手紙を書くなどが効果的といわれている。最近では、さらに耳寄りな情報が発見されている。

一つは、ボケを緩和させる栄養素の発見だ。今回は食生活の面からボケを予防する方法を考えていきたい。

痴呆を緩和させる方法として卵黄とビタミンB2の同時摂取がよいということが高知医科大学の池田久男副学長によって痴呆学会で報告された。

卵黄に含まれているコリンは、神経伝達物質であるアセチルコリンのもとになる。さらにビタミンB2は脳内でアセチルコリンの合成を活発にする働きがある。アルツハイマー病患者は、脳内のアセチルコリンとビタミンB2が著しく少なく、これを補うことによって、痴呆に改善が見られた、というのがその内容だ。

ビタミンB2は魚貝類や肝臓(レバー)、乳製品、のり等に多く含まれている。だから朝食の定番であるご飯に生卵をかけてのりにくるんで食べる、というのは実はボケ予防には最適な方法なのだ。

しかし、ビタミンB2を適量摂るためには、相当量ののりやカキ、レバーを食べねばならない。もっと手軽で簡単にという人におすすめなのが、キユーピーから発売された「卵黄コリン&ビタミンB2」だ。薬ではなく食品なので副作用の心配はない。自然に体内に吸収される。さらに肝臓にもよいとされ、お酒を飲む人には一石二鳥。実際にまだボケが始まっていない人でもコリンを飲んでみて「体調がよい」「疲れにくい」「風邪をひかなくなった」等の声が寄せられている。

ただし、ボケはいろいろな因果関係によって引き起こされるものであり、このコリンが特効薬のように効くということではない。しかし、ボケを引き起こす危険因子を減らしていくのには大変有効な成分といえるだろう。

次回はボケ対策に有効な「右脳の活性化」。

▽問合先=キユーピー(株)=03・3486・3250

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