知って得する情報:ナタデココが腸内環境を改善、フジッコが発表
コリコリッとした歯ごたえが楽しいナタデココは、微生物が作る食物繊維からできている。フジッコ(株)(神戸市中央区、電話078・303・5921)と大妻女子大学の桐山修八教授はその食物繊維の生理活性機能に着目し共同研究の結果、腸内環境改善作用を動物実験で明らかにしたと、第五六回日本栄養・食糧学会大会で発表した。
ナタデココは、酢酸菌の一種が作り出す“セルロース”という成分からできている。このセルロース、野菜など植物の細胞壁の主成分でもあるが、ナタデココの場合、ほかの植物と比べて繊維幅が狭く、物理的特性も大きく異なる。このため植物セルロースにはない血中コレステロールの低下作用や腸内細菌の発酵を調整する作用が認められた。
ナタデココは、腸内の環境が整えられ、循環器疾患や便秘、大腸がんなどに対して予防効果がある期待の食品だ。