自由時間術:伊豆の大島椿ざかり、「スーパーあんこ娘」登場

2003.02.10 90号 5面

あったかアイランド、伊豆大島(東京都大島町)ではいま、三〇〇万本もの椿が全島を彩る「椿まつり」で盛り上がっている。昨年4月、東京・竹芝桟橋と伊豆七島を結ぶ超高速ジェット船「セブンアイランド」が就航、期間中はこれが一日二往復することから、今年はイベントの楽しさがグレードアップしたという。一足早い春を見つけにいってみよう。

「椿まつり」の開催は1月25日から3月23日。今年の見所は、伝統的な衣装に身を包んだお馴染みの「あんこさん」と、現代風なあんこ衣装の「スーパーあんこ娘」の競演だ。伊豆大島のあんこが謡い伝えてきた大島節を藤あや子の編曲などを手がける矢田部正史氏がアレンジし、ノリのよいダンス曲『エンヤラヤ~スーパーあんこばやし』が誕生。この曲に合わせ、島の若い女性たち「スーパーあんこ娘」が迫力あるパフォーマンスを繰り広げる。1月26日のお披露目の後は、2月22日~3月23日、音と光のパビリオン「STAR-PORT元町」にて毎夜披露されるそうだ。大島の特産物や地酒、島焼酎を味わいながら堪能しよう。この頃にもなると、一五〇万本の純白のオオシマサクラも開花、椿と桜、赤と白、こちらも競演となることだろう。

イベントの後は、ほっかほかの三原山温泉にゆったりつかって、土地の健康食材に舌鼓といきたい。あしたばは、伊豆諸島では江戸時代から民間薬としても親しまれている。独特の苦みがまさに身体によさそうだが、根や茎の汁に制がん作用、抗腫瘍作用、抗血栓作用があることが分かっている。そのほか新鮮な魚介を名産の高級椿油で揚げながらいただく「椿フォンデュ」は、大島の自然の醍醐味そのものだ。

見て、食べて、のんびりゆったり。元気を回復するにはピッタリの小旅行だ。

◆大島観光協会 電話 04992(2)2177

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