ヘルシートーク:俳優・石田純一さん
ホワイトデーに開催されるスイーツの世界頂上決戦「世界パティスリー2009」に出演する石田純一さん。海外を含め、多様な食文化に詳しい石田さんに、スイーツの思い出や最近の興味、ご自身の食生活をお話ししてもらおう。
●最初の記憶はホームメイドパイ
特派員だった親父の仕事の関係で3~6歳までアメリカにいました。その頃、アップルパイやチェリーパイをおふくろが作ってくれたのが、僕のスイーツの最初の記憶です。りんごをそのまま焼いて、ちょっとクリームつけたような素朴なもの。アメリカのホームメイドの味におふくろの和風のアレンジがちょっと加わっていて、そんなにシャレたものではないけれど、ウチのパイが一番おいしいと思ってましたね。当時はアメリカといっても、街中においしい物があふれてるなんてことはなかったです。
大人になってからは、海外のいろんなスイーツを食べる機会には恵まれました。いろいろあるけれど、一番好きなのはイタリアの南の方の味。ナポリから車で1時間くらい、アマルフィ海岸のポジターノという街には本当においしい地中海料理があって、そこのスイーツはどれも素敵ですよ。洋酒をたっぷり使ったスポンジケーキのババ、それからアイスクリームとケーキのハーフみたいなセミフレート。これがフルーツケーキだとカスタータ。大人っぽい味で、男の僕でも夢中になります。
●僕が思う、パティシエが女性にモテるワケ
僕の世代は知っているけれど、昔は日本の洋食ってみんなコピーだったんですよ。それもかなりのとんちんかんなコピーだったりして。だからこそ海外で本物の味を食べて驚いた。けれどいまは違いますね。本物を超えちゃったみたいな完成度の高さです。日本のシェフが世界の舞台で競い合って切磋琢磨して、あちらの天才からリスペクトされるほどの時代になりました。いまでは日本食の素材や料理法のヘルシーさがウケて、逆に世界に発信している感じもある。だから今回、「世界パティスリー」が日本で開催されるのもタイムリーなことだと思います。
スイーツの大会において、各国から何チームかが選出される団体戦だったら、僕は絶対日本が勝つと思うなあ。アベレージという意味で日本はダントツに高いと思うからです。けれど今回は選ばれた3人組の1チームが出場する、いわばシングルス的な闘いだからどうでしょうか。外国には並はずれて突き抜けた人がいる。そういう天才がどういうパフォーマンスや味を提供してくるか。ワクワクしますね。完成型だけでなく作業工程もジャッジされるというのも面白い。クリエイティビリティが高い海外のパティシエはきっと独創的なパフォーマンスを見せるでしょうね。自分を「世界一」と思い、そういう風にふるまう…プロの世界では強いです。日本人は謙虚でそこがなかなかね。でも日本も若い世代は違うかもしれない。いやあ、ホントに楽しみだなあ。
そういえば日本の男性パティシエたちがこのところ、美人で聡明な女優さんやタレントさんと結婚してますよね。やっぱり彼らの文化度が高いからだろうなって思います。世界の本場で体当たりで修行するってすごいこと。そういう場面をくぐり抜けた男って根性もあるはずですからね。羨ましいですが、納得できます。
●健康は命よりも重要です(笑)
食べ物って大事ですよ。僕は普段から野菜が大好きで、野菜中心の食生活をしています。通うお店もそこがポイント。よく行くイタリアンでバーニャ・カウダというメニューがあるんだけど、キャベツやピーマン、かぶ、にんじん…そういった野菜をフォンデュみたいに温めたディップにつけて食べます。本当に野菜に力があれば、そういうシンプルな料理がおいしいです。
肌がキレイ? 嬉しいです。だとしたら大いに食事のおかげだと思います。僕たちの身体って、1年とかたつと細胞がほぼ入れ替わるんだって知ってますか。それを何が作っているのか。例えばお腹や内臓に脂肪がついていたとしても、1年前のやつがこびりついているわけではなくて、溶けてなくなって新たなものがついているだけ。だから1年後の自分を素敵にしたければ、いまから食生活をちゃんとすることだと思うんです。
あとは運動。基本毎朝、走ったり泳いだりして汗をかくようにしています。それから身体と同時に心も燃やさなくちゃ。本を読んだり、知的好奇心を満足させることも大切。笑い話じゃないけれど、健康は命よりも重いと思ってます(笑)。もちろん命はあった方がいいけれど、でもそのくらい調子をキープすることは優先しています。おかげさまで病気はあまりしないし、風邪も10年くらいひいてないかな。何より基盤は毎日の生活ですね。
○プロフィール
1954年、東京生まれ。79年にNHKドラマ「あめりか物語」でデビュー。88年、ドラマ「抱きしめたい!」でブレイクし、映画・ドラマ・舞台などさまざまなジャンルで活躍。現在は「行列のできる法律相談所」にレギュラー出演など多数。 http://ameblo.jp/ishida-junichi/
◆「世界パティスリー2009」
テーマ:「世界をつなぎ、世界へ発信する」スイーツの祭典
日程:2009年3月14日(土)~15日(日)/2日間
会場:東京ドームシティJCBホール(東京都文京区後楽1丁目3-61)
出場国:7ヵ国+日本 合計8ヵ国
入場料:指定席20,000円(2日間共通)・自由席15,000円(2日間共通)
※大会チケットで併設イベント「スイート・スイーツ ジャパン」にもご入場いただけます。
〈併設イベント〉
「スイート・スイーツ ジャパン」
日程:2009年3月13日(金)~15日(日)/3日間
会場:東京ドームシティ プリズムホール
入場料:2,000円(1日券)
※両イベントについて小学生以下のご入場はお断りさせていただきます。
●チケット発売:2月14日(土) キョードー東京、ぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイド、イープラス他各種プレイガイド
●お問い合わせ:キョード-東京
TEL 03-3498-9999(10:00~18:00)