漢方ダイアリー:腸内の環境整備をしましょう
●4月10日(金)
いつもお腹が張って苦しくて、お通じも滞りがち。水分や食物繊維は多く取っているつもりだけど、改善しないのはなぜ?
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普段の食事や生活に気をつけているつもりなのに、お腹の調子があまり快調でない…。ガスやゲップ、お腹の膨張感などを伴う便秘に悩んでいる人は、割と多いのではないでしょうか。
一般的に便秘とは数日間にわたって排便がなく、あっても間隔が不規則で不快な症状を伴う場合を指します。
水分や食物繊維などを多く取ったとしても、胃腸の弱いタイプの人には、かえって負担となってしまい、悪化してしまうこともあります。
◆中医学でタイプ分け
症状は同じでも、体質や生活習慣などにより、対策も異なります。
○実証タイプ
便秘体質で最も多いのが実証タイプ。比較的体力があり、食欲が旺盛で栄養過多になりやすいのが特徴です。
肉や脂っこいもの、お酒などを多く摂取すると体内に余分な熱がこもり、便が乾燥してかたくなったり、尿が黄色いなどの症状がみられます。このタイプには身体の熱を冷まして腸に潤いを与える「涼血清営顆粒」がお勧めです。
食材では低カロリーで食物繊維の多い海藻類やきのこ類、こんにゃくや、身体の熱を冷ましながら潤いを与えるりんごやれんこんなどがお勧めです。
○虚証タイプ
もともと胃腸が弱く、食欲不振や胃下垂ぎみで体力がない人に多いのが特徴です。疲れやすく、冷え、めまい、肌の乾燥、血色の悪さなどの症状も伴います。
血行不良や栄養不足により、腸に必要な潤いや便を送りだすパワーが足りないのが主な原因です。不足しがちな血液や潤いを補う「婦宝当帰膠」や「沙棘オイル」がお勧めです。
食材では、胃腸を強化する卵や魚肉類、いも類、かぼちゃ、にんじんなどを積極的に取りましょう。
腸に便が長く滞留することは、体内に毒素をため込んでいるようなもの。肌にも影響します。日頃から生活のリズムを整えて、快適に過ごしたいものですね。
●東洋エクササイズ
○合谷(ごうこく)
実証タイプに…手の甲側、親指と人差し指の間にある骨のつけ根の手前部分。胃腸の熱を冷まします。
○関元(かんげん)
虚証タイプに…おへその真下、指幅4本分下。お腹の冷えを取り除き、胃腸の働きを高めます。
●薬用保湿スキンケアシリーズ「瑞花露(すいかろ)」
瑞花露は、主に乾燥肌・敏感肌の方のために、中医学(中国の伝統医学)と現代医学の考え方を融合して、植物由来の成分を配合した、保湿と消炎の働きを持つ医薬部外品の全身用スキンケアシリーズです。(イスクラ産業株式会社)