カッコいい農業ライフスタイルが映画に 「ViVA!kappe」東京・渋谷で公開中
水戸市市制施行120周年記念公開作品として、これまでになかった「若者らしい格好いい農業ライフスタイル」をテーマにした映画が誕生した。
『ViVA!kappe(かっぺ)』とは「イケてる田舎者」のこと。舞台は、『Kappe(かっぺ=田舎者)』の憧れ・東京から距離にして120km離れた水戸。主人公は、ファッションデザイナーを志し、家出同然で上京してきた23歳の女性。東京の高いハードルが超えられずに帰省したら、実家はなんと田んぼになっていた。最初は仕方なしにその作業を手伝うしかなかったが、しだいに農業を通して、自分の夢と葛藤しながら憧れだけでは語れない「本当に大切なもの」に気づいていく…というもの。
チーフプロデューサーは、管理栄養士で野菜ソムリエ、食育アドバイザーでもある木下碧唯さん。女性らしい視点で、本作品には食や農業を楽しくするモチーフがたくさん描かれている。例えば楽しんで農業をする新しいスタイルとしての「オシャレな農作業着」。それからオーガニックレストランの1シーンで登場する「kappe丼」など。
登場人物たちの奮闘ぶりだけでなく、田んぼや畑が、春・夏・秋・冬それぞれの季節の光の中できらめく光景は、観ているだけで癒される。「夢破れて帰る場所のなくなった主人公に、故郷の田んぼが、田んぼの泥が、新たな出会いや夢をプレゼントしてくれた。不意に故郷に帰りたくなる、そんな気持ちになっていただけたら」と、植田尚監督は願いを込める。
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『ViVA!kappe』は4月3~17日、渋谷・シネマアンジェリカ(東京)にて公開中、その後は全国でもロードショーの予定。詳細はhttp://www.viva-kappe.jp/