ヘルシートーク:2010ミス・ユニバース・ジャパン 板井麻衣子さん

2010.08.31 181号 02面

 約4000人の応募者の中から、今年のミス・ユニバース日本代表に選ばれた板井麻衣子さん。はつらつとした美しさは、野菜を中心とするバランスの取れた食生活の賜物。もともと大の野菜好き、料理好きだというその食へのこだわり、そしてグローバル・ビューティを目指す日々についてお聞きしました。

 ◆定番料理は「野菜のオーブン焼き」 シンプルなだけに素材にこだわる

 2010ミス・ユニバース世界大会出場に向けて、さまざまなトレーニングを重ねていますが、ボディづくりや肌の調子に食生活がいかに影響するか、身をもって実感しています。もともと食にはすごく興味があって、料理も大好き。特に野菜は昔から私の毎日になくてはならないものでした。故郷・大分には素晴らしくおいしいトマトやパプリカをつくる生産者さんがいて、そういった農家の方々と出会ったことで、本物の野菜の味を知り、ますます野菜好きになっていったんです。

 今は東京で一人暮らしをしていますが、冷蔵庫をぱっと開けて、好きな野菜がたくさん入ってると幸せな気持ちになるんですよ(笑)。よく作るメニューは「ゴロゴロ野菜のオーブン焼き」。じゃがいも、にんじん、とうもろこし、ズッキーニ、たまねぎ、ブロッコリーなどいろんな野菜を大きめに切って、オリーブオイル、塩、こしょう、クミンでマリネ。あとはオーブンでグリルするだけという、とっても簡単なお料理です。シンプルな味付けだからこそ、質の高い素材を使うようにしています。

 野菜については、近所のお店の野菜売り場の方にいろいろ教えてもらうことが多いですね。知らない野菜にチャレンジすいいですよ」と言われて、さっそく帰って作りました。食をめぐるこうしたコミュニケーションも日々楽しんでいます。

 ◆野菜たっぷりでほっとする味 ポルトガルと大分の郷土料理

 数百年前からポルトガル船が来航し、交易を行っていたという大分の歴史に縁を感じて、大学ではポルトガル語を専攻、在学中に1年間のポルトガル留学も果たしました。いろんな国から来た留学生たちと、自炊しながら寮生活を共にしたのは楽しい思い出です。そうそう、仲良くなったポルトガル人学生のお母さんから家庭料理を習ったことも。思い出深いのは「カルド・ヴェルデ」という、じゃがいもとちりめんキャベツのスープです。ポルトガル人はとてもスープ好き。野菜もスープでいっぱい取るんです。

 メルカード(市場)に野菜を買いに行ったのもいい思い出ですね。朝一番に行くと、カラフルでみずみずしい野菜がいっぱい。日本では見たこともない西洋野菜が並んでいて、それが面白くてよく通ってました。

 一方、地元・大分で野菜をたっぷり取るためによく食べるのは「だんご汁」。だんごとは小麦粉で作った平たい麺のことで、みそ仕立ての汁には、ほかにごぼうやにんじん、大根、きのこなど野菜をふんだんに入れるんです。

 ポルトガルの「カルド・ヴェルデ」と大分の「だんご汁」。どちらも素朴そのものの郷土料理だけれど、私にとってはほっとする大好きな味ですね。

 ◆エリカさんから教わりました 食事してハッピーになることが大事

 というわけで、私は本当に食べることが好きなんです。ミス・ユニバースなのに大丈夫?って思われるかもしれませんが、栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさんから言われたのは、「華奢すぎるのはNG。もっとメリハリのある身体にならないと、世界大会で闘えないわよ」ということ。美しさのためには良質なオイルや動物性たんぱく質も必要と教えられ、食のバランスをとても意識するようになりました。そうしたらボディラインも肌もどんどん変わってきて、やっぱり食って身体に如実に反映するんだなとつくづく思います。

 これもあれも食べちゃダメって、ストイックに節制しなくてはいけないのかと思っていたら、エリカさんはむしろ“何を食べたらいいか”とプラスの選択を示してくれるんです。楽しく食事をしてハッピーになることが何より大事、といつも言われています。

 ミス・ユニバースで得た知識と経験を生かして、将来は食のリポーターになりたいな、なれたら嬉しいな、と。食生活で美しく健康になるにはどうしたらいいか、役立つ情報をみなさまに発信していけたらと思っています。

 ●プロフィール

 いたい・まいこ 1984年大分県生まれ。上智大学外国語学部ポルトガル語学科を卒業後、昨年末まで大分市役所に勤務。25歳でミス・ユニバース・ジャパンに応募し、見事優勝を勝ち取る。現在は8月にラスベガスで行われる世界大会に向けてトレーニング中。

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