資格者が“技”を競う イオンリテールベスト・スキル全国大会開催

2015.02.01 235号 04面
寿司マスター(上)最優秀賞作品。ホットデリカマスター山下さんの作品(下)、いずれも699円を想定

寿司マスター(上)最優秀賞作品。ホットデリカマスター山下さんの作品(下)、いずれも699円を想定

最優秀賞富澤さんのお造りの作品。G・G感謝デー「1980円(上)」と「698円(下)」を想定

最優秀賞富澤さんのお造りの作品。G・G感謝デー「1980円(上)」と「698円(下)」を想定

 ◆いつものパック商品に隠れた気遣いが! イオンリテール(株)実務訓練部

 何気なく手に取っている刺身やお惣菜、寿司のパック商品にも、実は感動のドラマがあります。

 お店では鮮魚士やホットデリカマスター、寿司マスターが商品をつくっていますが、これらの資格者の技を競うコンテストが、東神奈川研修センター(神奈川県横浜市)で開催されました。全国のイオンの店舗で開催された店内大会、次に各カンパニー大会(6つのカンパニー)の予選と決勝を勝ち抜いた資格保持者が全国大会に参加。技術とセンスを競い合いました。

 ●規定課題と自由課題で競う

 鮮魚士の部では、アジ、イワシ、ブリ等の魚を決められた時間内に下処理をしたり、自由なテーマでG・G感謝デー用の698円と1980円のお造りをつくるなどの競技が行われました。ホットデリカマスター、寿司マスターも、決められた時間内に同じ商品を作る規定と自由課題が与えられ、みな緊張しながらもさすがに各カンパニーの優秀者、手際良く課題をこなしていました。

 ●より良いサービスにつながる

 コンテストについて、イオンリテール実務訓練部恩田淳史氏は、「規定時間内に価値ある商品をつくることは、お客さまが求めている時に一番良い状態の商品を提供できることにつながります。全国規模のコンテストを通じて、イオンのどのお店に行っても一定のレベルの商品を提供できるようにしています」と話します。

 手際の良さもさることながら、印象に残ったのは各テーブルにきちんと色違いのふきんとアルコールスプレー、ビニールの手袋が置かれていたこと。ふきんは加熱処理用と生食用に色を分けています。アルコールスプレーは、食品や手が触れるすべてに吹きかけることが義務づけられています。惣菜を詰める時も必ずビニールの手袋とアルコールスプレー。「お客さまに安心・安全を提供することが最も重要ですから、審査ポイントでも衛生面を厳しくしています」(恩田氏)。

 資格を取ることだけに満足せず、見えないところでもお客さまのために腕を磨き、衛生管理を徹底する…そうした精神がよく理解できた今回のコンテストでした。

 各部門の最優秀賞と優秀賞は次の通り。

 【鮮魚士】最優秀賞

 近畿・北陸カンパニー伏見店 富澤政夫さん、優秀賞 東海・長野カンパニー東員店 伊藤香理さん

 【ホットデリカマスター】最優秀賞

 南関東カンパニー日の出店 山下洋子さん、優秀賞 東北カンパニー八戸田向店 清川美弥さん

 【寿司マスター】最優秀賞

 北関東・新潟カンパニー高萩店 金成美由紀さん、優秀賞 東海・長野カンパニー大安店 中村明日香さん

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